スライドショーイベント「PHOTOGRAPHERS SUMMIT 9」レポート


 スライドショーイベント「PHOTOGRAPHERS SUMMIT 9」が30日、東京・渋谷のO-EASTで開催された。

開演直前の様子。会場前には入場待ちの列もできており、終始盛況だったオープニングムービーを上映

 写真家による作品のプレゼンテーションや、来場者同士の交流を目的としたイベント。主宰はフォトグラファーの山田敦士氏。協賛企業による公募企画やポートフォリオコーナー、物販コーナーなどを展開している。イベントは19時に開演し、全プログラムが終了したときは23時を回っていた。

司会はPHOTOGRAPHER HAL氏(左)、たなかちえこ氏(新宿眼科画廊)主宰の山田敦士氏。全ステージ終了時に挨拶した

 作品プレゼンテーションを行なった写真家は、沼田学氏、杉山宣嗣氏、綾瀬凛氏、権徹氏、境貴雄氏、鈴木心氏、田中博氏、相澤心也氏、ハービー・山口氏(2部構成、登壇順)。1人につき5分の持ち時間を使い、司会のPHOTOGRAPHER HAL氏、たなかちえこ氏とのトークも交えながら作品解説、撮影スタイル紹介、告知などを行なった。プログラムの合間には、会場にいる写真家に直接話を聞くことができるのも同イベントの特徴だ。

 続いて、フォトコンテスト「Profoto JAPANアワード」の受賞作品発表が行なわれた。同コンテストは、メーカーを問わずストロボを使用して撮影した作品を対象としたもの。2011年11月から12月末にかけて作品を募集し、約150の応募があったという。

大和田良氏(中央)と鈴木孝俊氏(右)が講評した受賞作品はプロフォトと実行委員会審査員で選出
プロフォト代表取締役社長の河原克浩氏(左)が賞品を贈呈。特別賞3名には「Air Sync ×2 Kit」、グランプリには「D1 Studio Kit」を贈った

 会場内のマンフロット機材展示コーナーでは、作品プレゼンテーションで登壇した境貴雄氏による「アズラー」撮影会を開催。「渋谷で流行中の、小豆を顔に付けて『ひげ』に見立てるファッション」というもので、プログラムの合間には撮影希望者が順番待ちの列を作っていた。

マンフロットブースにアズラー撮影コーナーを用意好みのつけひげとポーズで撮影していた
紙粘土で作られているという、小豆のつけひげ。作品撮影用に20種類ほどあるとのこと境貴雄氏のプレゼン中、司会の2名がアズラーになる一幕も

 続いてステージでは、公募企画「恋するGRフォトストーリーコンテスト」の受賞作品発表を実施。同コンテストは、テーマに沿った3〜5枚の組写真を100文字以下の文章とともに応募するもの。優秀作品の紹介などを行なった。

 優秀賞およびグランプリを獲得した3名には、すでにリコーから「GR DIGITAL IV」を進呈しており、RING CUBEなどで配布予定というGR DIGITAL IVスペシャルカタログの写真撮影に入っているという。同カタログは既存カタログの全写真を入れ替えた“裏カタログ”とも呼べるものになるという。

「恋するGR」の司会は水谷充氏(左)とインベカヲリ氏RING CUBEで受賞作品展を行なうほか、優秀賞2名とグランプリ1名の撮影によるスペシャルカタログを企画

 物販コーナーでは、参加作家の写真集や「SHUTTER magazine」などの書籍を販売していたほか、カメラ雑貨の販売も行なっていた。

物販コーナーも用意

 恒例の持ち込み可能なポートフォリオコーナーは、ステージ終了後に西武渋谷店 美術画廊ディレクターの寺内俊博氏、新宿眼科画廊のたなかちえこ氏が選出作品を表彰。ステージを締めくくった。

持ち込み可能はポートフォリオコーナーを用意最後のプログラムで「ポートフォリオ賞」を発表・表彰した



(本誌:鈴木誠)

2012/2/1 00:00