キヤノン、震災で延期した「EF 8-15mm F4 L Fisheye USM」などレンズ3製品を7月下旬から発売


 キヤノンは25日、発売を延期していた交換レンズ「EF 8-15mm F4 L Fisheye USM」、「EF 300mm F2.8 L IS II USM」、「EF 400mm F2.8 L IS II USM」の発売時期を発表した。

 同時に「EF 500mm F4 L IS II USM」および「EF 600mm F4 L IS II USM」の発売延期を発表。具体的には下表の通りとなる。


商品名変更前変更後
EF 8-15mm F4 L Fisheye USM未定2011年7月下旬
EF 300mm F2.8 L IS II USM未定2011年8月下旬
EF 400mm F2.8 L IS II USM未定2011年8月下旬
EF 500mm F4 L IS II USM2011年5月2011年内
EF 600mm F4 L IS II USM2011年6月2011年内

 EF 8-15mm F4 L Fisheye USM、EF 300mm F2.8 L IS II USM、EF 400mm F2.8 L IS II USMの3製品は、東日本大震災による宇都宮工場の被災を受け、3月の発売予定を延期していた。

 EF 8-15mm F4 L Fisheye USMは、35mm判で全周から対角180度までをカバーする魚眼ズームレンズ。APS-Hサイズ相当、またはAPS-Cサイズ相当の撮像素子を搭載するデジタルカメラでは、180度の魚眼撮影が可能。価格は15万7,500円。

EF 8-15mm F4 L Fisheye USM

 EF 300mm F2.8 L IS II USMは、35mm判のイメージサークルに対応した大口径望遠レンズ。新たにSWC(Subwavelength Structure Coating)を施すなど、前機種EF 300mm F2.8 L IS USMの画質向上を図った。シャッター速度換算約4段分の手ブレ補正機構「IS」も搭載する。価格は78万7,500円。

EF 300mm F2.8 L IS II USM

 EF 400mm F2.8 L IS II USMは、同じく35mm判に対応した大口径超望遠レンズ。蛍石を1枚から2枚に増やしたほか、手ブレ補正効果を約2段分から約4段分に強化するなどの刷新を行なっている。価格は131万2,500円。

EF 400mm F2.8 L IS II USM

 EF 500mm F4 L IS II USMとEF 600mm F4 L IS II USMは、ともにフォトキナ2010で参考出品。その後2011年2月に正式発表された。いずれも既存モデルを強化した製品で、新エクステンダーとのマッチングに配慮。手ブレ補正は約4段分。価格は、EF 500mm F4 L IS II USMが113万4,000円、EF 600mm F4 L IS II USMが143万8,500円。

EF 500mm F4 L IS II USM
EF 600mm F4 L IS II USM


(本誌:折本幸治)

2011/5/25 10:34