東京国立近代美術館、「ニコン寄贈 奈良原一高『王国』」


 東京国立近代美術館は、所蔵作品展「近代日本の美術」において奈良原一高の「王国」を17日から展示する。

奈良原一高「王国」より 沈黙の園 1958 ニコン寄贈
奈良原一高「王国」より 壁の中 1956-58 ニコン寄贈

戦後を代表する写真家のひとり奈良原一高(1931年生まれ)。「王国」(1956-58)は、修道院と女性刑務所という社会から隔絶した空間に取材した二部構成の連作です。当館では平成22年度、株式会社ニコンのご厚意により、この奈良原の初期の重要作から、写真家が手元に保管していたマスター・プリント全87点を受贈いたしました。今回はその一部を初公開します。
(展覧会情報より)

 展示するのは、ニコンが全87点を購入し東京国立近代美術館に寄贈した奈良原氏のマスタープリント。ニコンとして公的コレクションへのまとまった作品寄贈は初めてという。また、東京国立近代美術館としても、作品収集活動における企業からの直接の支援は前例がないとしている。

  • 名称:所蔵作品展「近代日本の美術」
  • 会場:東京国立近代美術館(「王国」は3階に展示)
  • 住所:千代田区北の丸公園3-1
  • 会期:2011年5月17日~2011年7月31日
  • 時間:10時~17時(5月中の金曜日は18時まで。6月中の金、土曜日は18時まで。7月の開館時間は未定)
  • 休館:月曜(7月18日は開館)
  • 観覧料:一般420円、大学生130円。高校生および18歳未満、65歳以上、障害者手帳所持者と付添者1名は無料

(本誌:武石修)

2011/5/17 15:53