【CP+】ケンコーブースでは新レンズなどを参考出品

〜オリンパス「XZ-1」用ポーチも

 ケンコーブースでは、ケンコーブランドのほかトキナー、スリック、アオスタなどさまざまなブランドの新製品が並んだ。ここでは、参考出品の製品を中心にお伝えする。

ケンコーブース

「AT-X 17-35mm F4 PRO FX」は今夏に発売

 フォトキナ2010でも出品していた35mmフルサイズ対応の「AT-X 17-35mm F4 PRO FX」は、今回も参考出品の扱い。ただし発売は夏頃とアナウンスしている。ニコン用とキヤノン用を用意。価格は7万円前後になる見込み。

 発売済みのAT-X 16-28 F2.8 PROと異なり、開放F値をF4に抑えた製品。ケース内にモックアップを展示しており、手に取ることはできない。

AT-X 17-35mm F4 PRO FX

 韓国サムヤン製の「35mm F1.4」も展示していた。こちらもフォトキナ2010で発表した製品。今夏に4万円程度で発売するという。輸入代理店は新東京物産。35mmフルサイズ対応のMFタイプ。開放F1.4と大口径レンズだ。

35mm F1.4

 ケンコーブランドのレンズとして「400mm F8」も参考出品した。ミラーレンズで、Tマウントにより各社のカメラに対応する。こちらも夏頃に1万9,800円で発売する。F8と明るさを抑えたことで、従来の400mm F5.6クラスよりも小型化している。35mmフルサイズに対応。

400mm F8

女性向け三脚を提案したスリック

 スリックでは女性向けというピンク色の三脚が展示してあり、多くの人が足を止めていた。4段のモデルで、展示品は各部が可動しないモックアップ。コンセプトを提案する段階のもので、スペックも変更になる可能性がある。発売は未定。「可愛いカラー」、「簡単に操作できる雲台と脚」、「バッグに収まる大きさ」などを考慮したモデルになる。ブースでは来場者から意見を募っており、反応を考慮開発を進めるという。

女性向けの三脚を参考出品していたコンセプト。来場者の声も集めていた
雲台キラキラしたストラップが付いていた

 フォトキナ2010でも参考出品していた三脚「500X」と「330X」(いずれも仮称)は、今回も参考出品。発売は未定。上部のパイプによりセッティングが一般的な三脚よりも自在になるほか、取り外して一脚として使うこともできる。500Xはパイプ径が太い330Xの上位版。

330X。上部のパイプは外すと一脚になる

 動画対応雲台を装備した「プロ700 HD-LV」も参考出品で、発売は未定。発売済みの「プロ500 HD-LV」の上位版で、耐荷重は10kg。全高は1,935mm。レベリングユニットを搭載しており、容易に水平が撮れるとする。

プロ700 HD-LV雲台下部にレベリング機構を備える

 「スプリント47」のカラーバージョンは3月発売の新製品。価格は1万3,440円。雲台とパイプを、ホワイト、レッド、ブルーにした3モデルを用意する。全高は1,609mm。自由雲台が付属する。脚はレバーロック式の4段で、ローポジションにもセッティングできる。

スプリント47のカラーバージョン

アオスタはオリンパス「XZ-1」用ポーチなどを出品

 ケンコーのカメラバッグブランド「アオスタ」からは、オリンパスの高級コンパクトデジタルカメラ「XZ-1」用のポーチ「ゼファー」が登場。ストラップも付属する。価格は未定だが4月の発売を予定している。XZ-1に合わせた造形になっており、上のフタはマグネットで留まるようになっている。なお、フタ部分の分離はできない。

アオスタのゼファー。ストラップも付属XZ-1専用の作り

 また、アオスタでは参考出品のバッグ4種類を展示していた。いずれも発売は未定。

防水タイプのバックパック防水のメッセンジャータイプ
スーツでも違和感がないというカメラバッグ。30代以上の男性に向けるフタと本体をつなぐ側面に斜めのカバーを設け、埃などの侵入を軽減する仕組みを取り入れた
女性向けのカメラバッグ。ミラーレス機やエントリーのデジタル一眼レフカメラに対応内部の仕切りは移動可能。ほかのバッグのインナーバッグとしての利用を想定しているが、このままで使うこともできる。模様はさらに種類を増やしていきたいとのこと
幅広い年齢層に向けたシリーズ。斜めがけで使用するストラップを引くと長さを瞬時に短くでき、バッグを体に密着させることができる。ストラップは取り外し可能で、左右を入れ替えると左利きのユーザーでも問題なく使える
超望遠レンズ対応バッグ「サンクチュアリ」のカモフラージュ柄バージョン。これも参考展示で発売は未定

3Dデジタルフォトフレームなども

 ケンコーブランドの3Dデジタルフォトフレームも参考出品していた。発売時期や価格は未定。本体内で1枚の写真を3Dに変換する機能を備えている。

3Dデジタルフォトフレーム

 可変NDフィルター「バリアブルNDX」はこれまで発売時期未定だったが、今回「近日中に発売」とした。ただし、具体的な発売日は明らかになっていない。ブースではバリアブルNDXの体験コーナーを設けており、実際に枠を回転させて効果を見られるようになっていた。露出倍数2.5〜1,000の間で可変できる。

バリアブルNDXは実際に効果を確認できる展示になっていた
最も透過率を高くしたところ最も透過率を低くしたところ

 フォトキナ2010で開発発表をしていた「Cマウントのレンズ交換式デジタルカメラ」は、ギフトショー春2011の記事でもお伝えしたとおり、フォトキナ2010の時点から大きなアップデートはなかった。

 展示した個体はモックアップで、電源も入らないものだという。有効1,400万画素のセンサーを搭載するとを明らかにしているが、詳しいスペックは決まっていない。3万円前後の価格を目標にしており、今夏の発売を目指しているとする。ブースには、Cマウントの交換レンズも展示していた。これらは既存の監視カメラ用レンズをベースにしたものだという。ただし、本体とのマッチングなどの検証はこれからだとしている。

交換レンズも展示していたシステム図
モックアップで、ギフトショー春2011から大きな変更はない
プロカメラマンによるセミナーも盛況



(本誌:武石修)

2011/2/10 15:48