オリンパス、オンラインフォトサービス「ib on the net」を開始

~RAWのバックアップが可能。[ib]との連携も

 オリンパスは、写真の共有、ファイルのバックアップ、フォトブックの作成などができるオンラインサービス「ib on the net」(アイビー・オン・ザ・ネット)を16日にオープンした。登録は無料。β版として開始し、2010年秋に正式版に移行する。

ib on the netシェアスペース

 オンライン上で知人などと写真を共有したり、PCの故障に備えたファイルのバックアップ機能などを有するオンラインサービス。オリンパスのデジタルカメラユーザーでなくとも利用可能。

 写真を共有する「フォトスペース」は500MBまで無料で使用できるが、β版に登録すると特典として無料で2GBのフォトスペースが使用できる。正式版では、オリンパスが運営するWebサイト「フォトパス」に登録すると無料分の容量が2GBになる。なおフォトパスの登録区分は、無料の「ゲスト登録」でも可能。

 フォトスペースは、自分が外出先のPCや携帯電話からアクセスできる「プライベートスペース」と知人や家族などと共有できる「シェアスペース」からなる。

 シェアスペースは、開設したユーザーがオーナーとなりオーナーから誘われた人のみが写真のアップロードや閲覧などが可能になる。知人などと行なったイベントなどの写真を共有してプリントやフォトブックを作るなどといった活用を想定する。コメントも付加できる。写真をアップロードすると、メンバーにメールで知らせる機能もある。

 フォトスペースにアップロードできるのはJPEG画像のみ。サイズは、オリジナルサイズ、1,600×1,200ピクセル、640×480ピクセルから選択できる。同社ではフォトブックやオンラインプリントの際に解像度が足りなくならないように、オリジナルサイズでのアップロードを推奨している。フォトスペースの容量は、1GB当たり250円/年で拡張することもできる。

 一方のフォトバンクは、PCのファイルをバックアップする有料サービス。価格は、1GB当たり500円/年。申込初月は無料。アップロードしたデータは、2つの大陸に設置してあるサーバーに多重保存し安全性を確保している。JPEGのほか、RAWや動画をはじめとしたファイルを保存可能。JPEG、BMP、PNGはブラウザでプレビューもできる。自動でのバックアップも可能となっている。

 オンラインプリントとフォトブックの作成機能も装備した。フォトブックはFlashベースで視覚的にレイアウトができる機能を盛り込んだ。13種類のテンプレートを選べ、手動のほか自動でのレイアウトも可能。プリントはLサイズで1枚19円から。ワイド四切まで選択できる。フォトブックは153×203mm、20ページが1,380円からとなっている。

 なお、正式版ではオリンパス製デジタルカメラに付属する画像ソフト「[ib]」と連携して機能を強化する。[ib]ので不可したタグなどを使用して画像を自動アップロードしたり、より高機能なフォトブック作成機能などを装備するとしている。

 ib on the netは、2月に設立したオリンパスイメージングの関連会社であるオリンパスメモリーワークスを通して提供する。


(本誌:武石修)

2010/9/16 14:39