キヤノン、ブローニーフィルム対応のA4フラットベッドスキャナー
CanoScan 9000F |
キヤノンは、最大読み取り解像度9,600dpiのA4フラットベッドスキャナー「CanoScan 9000F」を7月上旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は2万5,980円。
同社製フィルムスキャン対応モデルのうち、ハイエンドモデルとなる「CanoScan 8800F」の後継機。フィルムスキャンは最大9,600dpiの光学解像度で読み取りが可能。
FAU(透過原稿ユニット)のバックライトモジュールを一新したことで光量を従来の約2倍とし、スキャン速度の高速化を図った。一例として、35mmネガフィルムを4,800dpiでスキャンした場合の読み取り時間は約1分40秒(CanoScan 8800Fでは約4分40秒)、ポジフィルムは約41秒(CanoScan 8800Fでは約1分15秒)。
また、読み取り部の光学系も刷新。新設計の非球面STレンズを採用することにより、温度変化によるピント移動量を軽減した。大量スキャン時などに、安定した画質の画像を得られるとしている。
ブローニーフィルムの読み取りに対応。フィルムガイドには6×4.5、6×6、6×7、6×9、6×12サイズのフィルムをセットできる。ただし、6×9と6×12サイズは9,600dpiの読み取りには非対応。35mmフィルムスリーブ(最大12コマ)およびスライドマウント(最大4コマ)の読み取りも従来機種に引き続き対応する。
操作部 | ブローニーフィルムに対応する |
機能面では、スキャンした文書の視認性を向上するという「文書自動補正」を新たに搭載。文字に対しては判読性を向上する処理を行ない、画像にはドットの平滑化や階調性保持を行なうという。
本体には「AUTO SCAN」ボタンを新装備。現行の種類を自動判別し、適切な設定でスキャンを行なう。
このほか、FAUケーブルや電源パックを内蔵式に変更することで省スペース化を図った。
センサーはCCD。光源は白色LED。PCとの接続はUSB。本体サイズは270×480×111mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約4.6kg。画像処理ソフト「Photoshop Elements 8」を同梱する。
対応OSはWindows 2000/XP/Vista/7、Mac OS X 10.4.11~10.6。
2010/6/17 13:00