スライドショーイベント「PHOTOGRAPHERS SUMMIT 6」が開催

~広告写真コンテストの授与式に、リコー湯浅氏が登場

会場の様子

 スライドショーイベント「PHOTOGRAPHERS SUMMIT 6」が26日、東京・渋谷のライブホール「O-EAST」で開催された。

 写真家による作品のプレゼンテーションや、来場者同士の交流を目的としたイベント。協賛企業と連携した広告企画などを実施するほか、写真家持ちこみのポートフォリオを閲覧できるコーナーや、写真集などを購入できる物販コーナーも設ける。「写真をより身近に感じ、アートとして昇華していくための実験的、野心的なプロジェクト」としている。今回で6回目の開催となる。


物販コーナーでは、参加写真家サイン入りの限定写真集も販売した会場の大規模化に伴い、ポートフォリオコーナーも前回の2つから3つに増加。常に人だかりができるほど盛況だった

 写真家によるプレゼンテーションは、ステージ上に設置したスクリーンにプロジェクターで写真を大きく投影して行なう。それぞれ5分の持ち時間の中で、自由にプレゼンテーションを行なっていた。参加写真家は、PHOTOGRAPHER HAL氏、横木安良夫氏、糸崎公朗氏、南條敏之氏、宮原夢画氏、センキャメ氏、平間至氏(プレゼンテーション順)。

 PHOTOGRAPHER HAL氏は、自身の作品集「Couple Jam」の収録作品を上映。被写体となったカップルもゲストとして出演していた横木安良夫氏は、ロシア・ウラジオストクを写した作品をプレゼン
糸崎公朗氏は、自身が提唱する「フォトモ」を紹介「水面に映る太陽」をテーマとしている南條敏之氏
宮原夢画氏は、モノクロでとらえた家族の写真を発表したミュージシャンのライブ写真を中心に活動しているセンキャメ氏
平間至氏は、2009年発表の作品「田中泯 場踊り」をプレゼンテーションした

広告企画にはプロフォトとリコーが協賛

 広告企画として、プロフォトのモノブロックストロボ「D1」を使用して撮影した作品のフォトコンテスト「Profoto JAPAN AWARD」と、リコー「GR DIGITAL」をテーマとした広告写真コンテストの結果発表および表彰を行なった。

 いずれも一般公募を行なっており、プロ・アマチュアは問わず参加できた。また、応募者は入場料のディスカウントなどの特典を当日に受けることができた。

 Profoto JAPAN AWARDには、審査員としてプロフォト株式会社代表取締役社長の河原克浩氏と、月刊誌「コマーシャル・フォト」編集長の坂田大作氏が参加。募集期間中は、プロフォトが機材の無料貸し出しやスタジオスペースの提供などを行なっていた。

司会進行の渡辺伸次氏(左)、山田敦士氏(中央)、うつゆみこ氏(右)プロフォトのモノブロックストロボ「D1」
審査員として参加した河原克浩氏(中央)と坂田大作氏(右)審査の模様を記録したムービーを上映

 Profoto JAPAN AWARDグランプリに選ばれた西端景冶氏には、プロフォトのモノブロックストロボ「D1」2台セットが授与された。「ストロボを使うという条件ではあるが、光を意識させない、まず被写体に目がいくナチュラルさを評価した」(坂田氏)という。

西端氏の応募作。ナチュラルさを意識して制作したというその場で「D1」2台セットが授与された

GR DIGITALの写真コンテストに湯浅一弘氏が登場

リコー パーソナルマルチメディアカンパニー プレジデントの湯浅一弘氏

 GR DIGITALの広告写真コンテストは、「GR DIGITAL本体の写っている作品」もしくは「GR DIGITALシリーズで撮影した作品」を募集するというもの。審査にあたったのは、大和田良氏、PHOTOGRAPHER HAL氏、水谷充氏、山田敦士氏、渡辺伸次氏をはじめとしたPHOTOGRAPHERS SUMMIT実行委員会。一般公募枠1枠を含めた4チームが参加し、一般公募枠のグランプリにはリコー「GXR」が授与された。

 グランプリを受賞したのは、GR DIGITALを抱えたフィギュアに「ジベタに置けるか」とのコピーを添えた作品を応募した若松浩司氏。賞品を手渡したのは、リコー パーソナルマルチメディアカンパニー プレジデントの湯浅一弘氏。授与にあたって、「どの作品を見ても、GR DIGITALを愛していただけていることが伝わってきて、とても感動しました」とコメントした。


若松氏の応募作PHOTOGRAPHERS SUMMIT実行委員会による審査の様子も上映された

 フォトグラファー枠としては、スタジオD21の中田輝昭氏と関川裕太氏のチーム、フォトグラファー鈴木孝俊氏とレタッチャー三和光彦氏のチーム、行貝チヱ氏、ピート小林氏、小野寺健介氏のチームが参加した。

 4作品ともそれぞれPHOTOGRAPHERS SUMMIT 6のために制作されたものだが、湯浅氏は「いずれ何かしらの形で、(リコーのフォトギャラリーの)RING CUBEに展示したい」との意向を表明し、場を沸かせていた。

各チームとも、メイキング映像とともに作品を紹介したコンテスト終了後は、各チームのプリントをステージ上に設置。間近で観賞できた

 最後に、月刊誌「デジタルカメラマガジン」編集長の川上義哉氏と、スタジオD21の中田輝昭氏が登壇、それぞれ告知を行なった。

 川上氏は、PHOTOGRAPHERS SUMMIT主宰・山田敦士氏責任編集のもと、ストロボライティングのテクニックに関するムックの告知を行なった。4月上旬の発売を予定しており、掲載作品の一般公募も行なうという。

 中田氏は「スタジオD21では、同社のスタジオを使った作品撮りをサポートする」と告知。詳細については問い合わせてほしいとのこと。

 次回の開催は7月。会場は今回に引き続き渋谷O-EASTを予定している。広告企画やイベントなど、詳細については順次発表していくという。



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2010/1/27 21:25