キヤノン、「EOS 7D & EF100mm F2.8 L Macro ISスペシャルプレビュー」を開催


 キヤノンマーケティングジャパンは12日、東京品川のキヤノンSタワー3階ホールSにおいて「EOS 7D & EF100mm F2.8L マクロ IS USMスペシャルプレビュー」を開催した。10月2日発売のデジタル一眼レフカメラ「EOS 7D」などの新製品をユーザーに披露するイベント。

入口では巨大な「IMAGE MONSTER」が出迎えるEOS 7DとEF-S 15-85mm F3.5-5.6 IS USM
初日とあって、会場前には長蛇の列が続いた会場内の様子。ハンズオンコーナーに多くの来場者が詰めかけた

 当日は同イベントの初日とあって、多くのファンが来場していた。東京では明日13日にも同じくキヤノンSタワーのホールSで開催。その後、大阪と名古屋で実施する。今後のスケジュールは次の通り。

EOS 7Dスペシャルプレビュー
都市開催日時間会場住所
東京9月13日10時~18時キヤノンSタワー3階ホールS東京都港区港南2-16-6
大阪9月20日13時~18時オーバルホール大阪府大阪市北区梅田3-4-5毎日新聞ビルB1
9月21日10時~18時
名古屋9月23日13時~18時アスナルホール愛知県名古屋市中区金山1-17-1

 また、キヤノンマーケティングジャパンの4支店において、EOS 7Dに関する「特別体験会」を開催する。

EOS 7D特別体験会
都市開催日時間会場住所
仙台9月27日10時~18時キヤノンマーケティングジャパン仙台支店宮城県仙台市青葉区国分町3-6-1仙台パークビルヂング
福岡9月27日10時~18時キヤノンマーケティングジャパン福岡支店福岡県福岡市博多区美野島1-2-1キヤノンMJ
札幌10月3日10時~18時キヤノンマーケティングジャパン札幌支店北海道札幌市中央区北3条西4-1-1日本生命札幌ビル
広島10月3日10時~18時キヤノンマーケティングジャパン広島支店広島県広島市中区大手町3-7-5広島パークビルヂング

 東京会場初日のハンズオンコーナーには、EOS 7Dがずらりと並んだ。装着レンズは「EF-S 15-85mm F3.5-5.6 IS USM」、または「EF 100mm F2.8 L Macro IS USM」。どちらも同時発表の製品で、前者はEOS 7Dのキットレンズのひとつでもある。また、バッテリーグリップ「BG-E7」を装着したボディも手にとることができた。

 EOS 7Dは、APS-Cサイズの有効1,800万画素CMOSセンサーを搭載する中級機。現行機種「EOS 50D」の上位モデルにあたり、ファインダー、AF、シャッター、HD動画機能など、あらゆる点でスペックアップ。外装の高級感や重量感なども向上し、キヤノンとして新しい位置付けのAPS-C機になる。

 HD動画機能の搭載とともにライブビューもEOS 50Dから進化しており、位相差AF(クイックAF)、コントラストAF(ライブAF)ともにシャッターボタン半押しでAF動作が始まるようになっていた。

 来場者の質問で多いのは、8コマ/秒の連写機能、視野率100%のファインダー、有効1,800万画素CMOSセンサー、高感度画質などについて。自前のEFレンズを持参して装着する人や、熱心に質問をぶつける人もいた。本格的なカメラバッグを肩にした人やLレンズを所有する人も見られ、ハイアマチュア層からの高い期待がうかがえる。また会場では、写真ファンとおぼしき中高年の女性の姿も目立っていた。

キットレンズのひとつ、EF-S 15-85mm F3.5-5.6 IS USMを装着。広角端24mm相当からのズームレンズはEF-Sレンズで初こちらはEF 100mm F2.8 L Macro IS USMをつけた状態。Lレンズを表す赤ハチマキが目立つ
背面。電源スイッチ、再生ボタン、MENUボタンなどのレイアウトが変わり、ライブビュー撮影/動画撮影スイッチなどが新設された上面。モードダイヤルはEOS 50Dのシルバーと異なり黒色。メイン電子ダイヤル脇のM-Fnボタンも新機能
パネルで特徴を説明
EOS 7D専用のワイヤレストランスミッター「WFT-E5B」専用バッテリーグリップ「BG-E7」

 本イベントのもう一人の主役が、同じく10月2日発売の交換レンズ「EF 100mm F2.8 L Macro IS USM」。ネイチャーフォトブームを受けて利用者の多い旧「EF 100mm F2.8 Macro USM」から一新、Lレンズへの格上げを果たしたマクロレンズで、新機構「ハイブリッドAF」を備えるのが特徴。撮影・プリント体験コーナーで、EOS 7D、またはEOS 5D Mark IIとの組み合わせを試すことができる。

 撮影・プリント体験コーナーはEF 100mm F2.8 L Macro USMにちなみ、本物の樹木と花を設置。マクロレンズの主な撮影場所である自然を再現した趣向だ。初日午前中は順番待ちができるほどの人気だった。

EF 100mm F2.8 L Macro USM。旧100mmマクロと同じく、オプションで三脚座を装着できる撮影・プリントコーナーの外観
順番待ちの列ができていた内部は森の中を模した空間。樹木や花は本物だ
ハイブリッドISを効果を見せるデモ。加振台で揺らし、補正効果をディスプレイで表示していたハイブリッドISの説明パネル。加速度センサーを加えることで、角度ブレのほかにシフトブレに対応した
EF 100mm F2.8 L Macro USMを購入するともらえる並木隆氏撮り下ろしプリントがついた「LIMITED BOX」

 EOS 7Dと同時発表の新レンズ「EF-S 18-135mm F3.5-5.6 IS」は、透明ケースの中での展示。ほかにもEF-Sレンズ含めたレンズラインナップをアピールしていた。

 また、会場入口付近では、50周年を迎えたキヤノンフォトサークル会報誌を紹介する展示があり、1959年からの表紙デザインの変遷を見せていた。ほかにもEOS 7Dで撮影したHD映像や、EOS 7D誕生ストーリーを大画面ディスプレイで再生。脚を止めて見入る人が多く見られた。

EF-S 18-135mm F3.5-5.6 ISEFレンズに加えてEF-Sレンズも紹介
キヤノンフォトサークル会報紙における表紙の歴史
来場者に進呈されたIMAGE MONSTERのロゴ入りケース中身は並木隆氏のプリントとカタログ類


(本誌:折本幸治)

2009/9/12 15:41