「GANREF写真白書2009秋」が公開、使用機材などを集計


 GANREFは10日、投稿写真に基づいた調査結果「GANREF写真白書2009秋」を公開した。GANREF利用者の使用機材、撮影設定、写真キーワードなど被写体についてまとめている。

 8月上旬までにGANREFへ投稿された16万枚超の写真のうち、該当データが判明するものを調査対象としている。GANREFでは機種名などの登録・集計を行なえることから、今回は機材、撮影情報、写真カテゴリーなどについての集計結果を公開している。

キヤノンとニコンが約7割を占有

 撮影に使ったカメラボディをメーカー別で見ると、構成比はキヤノン40%、ニコン29%、ペンタックス11%、オリンパス7%、ソニー7%、リコー2%、コニカミノルタ1%、シグマ1%、パナソニック1%、富士フイルム1%となった。

 各メーカーの内訳から上位5機種を抜粋すると、キヤノンがEOS 40D、EOS 5D Mark II、EOS 50D、EOS Kiss X2、EOS 5Dと続く。2位のニコンはD300が最も多く、以下D700、D80、D90、D200の順。

 ペンタックスはK10D、K20D、K100D、K200D、K-7。ソニーはα700、α350、α100、α900、α300。オリンパスはE-3、E-30、E-520、E-620、E-510、パナソニックはDMC-G1、DMC-L1、DMC-GH1、DMC-L10という顔ぶれとなった。

 なお、デジタル一眼レフカメラを発売していないリコー(カメラメーカー別で6位)については、GR DIGITALシリーズが人気という。

レンズはサードパーティが健闘

 レンズメーカー別で見た構成比は、キヤノン28%、ニコン19%、シグマ14%、タムロン12%、オリンパス9%、ペンタックス8%、ソニー4%、コニカミノルタ2%、トキナー2%、コシナ1%、パナソニック1%。レポートでは、サードパーティー製のレンズが多いことに触れている。

 また、カメラとレンズの組み合わせでは、EOS 5D Mark IIとEF 24-105mm F4 L IS USMがトップ。D300とAF-S DX VR Zoom Nikkor ED 18-200mm F3.5-5.6 Gの組み合わせが2位につけた。上位をキヤノンとニコンが独占する一方、オリンパスは6位にE-3とZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4 SWDが、ソニーは8位にα700とVario-Sonnar T* DT 16-80mm F3.5-4.5 ZAの組み合わせがランクインしている。

 撮影設定についても興味深い結果が出ている。ISO感度はISO200が30%、ISO100が29%と低感度での撮影が多い。絞り値はF5.6の14%がトップ。レポートでは「ズームレンズの使用が多いためか」としている。焦点距離は50mmの7%がトップ。以下、200mm(5%)、18mm(4%)、90mm(4%)と続く。

 写真カテゴリーで最も多かったのは「花・花びら」の13%。次いで「海」(4%)、「鳥類」(4%)、「空・雲」(4%)、「女性」(4%)といった具合に分散している。写真キーワードについても「花」が1位になった。

 そのほかGANREF写真白書2009秋では、8月までの「欲しい機材」の登録者推移や、写真カテゴリーごとの使用機材などの情報を公開。今回のような調査のほかに、ニーズに合わせてより掘り下げたカスタム調査なども行なうとしている。



(本誌:折本幸治)

2009/9/10 18:51