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Apple、最大16コアCPUのMacBook Pro 16インチ

カラーグレーディング使用も見据えたGPUも

Appleは11月14日、MacBook Proの16インチモデルを発売した。カラーはシルバーとスペースグレイがある。直販価格は税別24万8,800円から。

ディスプレイに16インチのRetinaディスプレイ(3,072×1,920pixel、標準解像度226ppi)を採用したモデル。色域はP3に対応している。筐体サイズは35.79×24.59×1.62cm(幅×奥行×厚さ)で、重量は約2.0kg。

ちなみに、2019年5月に発売された15.4インチのMacBook Proの外形寸法は34.93×24.07×1.55cm(幅×奥行×厚さ)で、重量は1.83kgだった。

本モデルの登場に伴い、15インチモデルが同社のWebサイトから姿を消した。

CPUは、Intel Core i7(2.6GHz、6コア)とIntel Core i9(2.3GHz、8コア)を標準でラインアップしており、オプションで2.4GHz動作、8コアのIntel Core i9に変更できる。この多コアCPU搭載にあたり、熱設計についても改良を施したとしており、エアフローの改善や放熱フィンの追加、ヒートシンクの大型化などが図られているという。

ストレージの容量は512GBまたは1TBのSSDを搭載。オプションで最大8TBのSSDが選択できる。

メモリは16GB(2,666MHz、DDR4)のオンボードタイプ。オプションで32GBまたは64GBに変更可能。

GPUは、AMD Radeon Pro 5300MまたはAMD Radeon Pro 5500Mを搭載。オプションとはなるがAMD Radeon Pro 5500M(8GB、GDDR6)に変更することで、「DaVinci Resolve」(ブラックマジックデザインのポストプロダクションソフトウェア)によるカラーグレーディングなどでRadeon Pro Vega 20と比べて最大80%高速な処理が可能となるという。

外部接続端子は、Thunderbolt 3ポート(USB Type-C)を左右に2つずつ搭載。このほかヘッドホン端子を有する。ネットワークはIEEE 802.11a/b/g/n/acおよび、Bluetooth 5.0に対応する。

このほか、キーボードにも改良が施されている。シザー構造は踏襲しつつもキーストロークが1mmになったほか、これまでTouch BarにあったEscキーを物理キーとして搭載。矢印キーも左右キーが大きくない逆T字に戻された。

他に、スピーカーが6スピーカーになったほか、マイクもSN比に優れるスタジオ品質レベルのものとなっているという。

バッテリー駆動時間は、ワイヤレスネットサーフィンとビデオ再生をした場合で最大11時間(Intel Core i9・2.3GHz 8コア、メモリー16GB、ストレージ1TB・SSDの場合)としている。

本誌:宮澤孝周