ニュース

オリンパス、Bluetooth搭載でスマホ親和性を高めた「PEN E-PL9」

内蔵フラッシュが復活 新しいアートフィルターも

OLYMPUS PEN E-PL9

オリンパス株式会社は、マイクロフォーサーズカメラ「OLYMPUS PEN E-PL9」を3月上旬に発売する。価格はオープン。店頭予想価格はボディ単体が税別7万円前後、14-42mm EZレンズキットが税別8万5,000円前後、EZダブルズームキット(14-42mm EZと40-150mm F4.0-5.6 Rを同梱)が税別10万円前後。

セルフィー対応のチルト式モニターを搭載するミラーレスカメラ。ボディカラーはホワイト、ブラック、ブラウンの3色を用意している。

撮像素子は有効1,605万画素の4/3型Live MOSセンサー。感度はISO200〜25600(拡張で100相当のISO LOWを選択可能)。3軸のボディ内手ブレ補正機構を備えている。

連写速度はAF追従で約4.8コマ/秒、ピント固定で約8.6コマ/秒。動画記録は最大3,840×2,160(4K)/30p。秒5コマでの4Kタイムラプス動画や、1,280×720解像度の120fpsハイスピード撮影も可能。

ホワイト
ブラック
ブラウン

E-PLシリーズでは久々となる内蔵フラッシュを装備。E-PL1〜E-PL2は小型ボディに内蔵フラッシュを搭載している点もひとつの機能的特徴だったが、以降のE-PL3〜E-PL8では外付けタイプの小型フラッシュを同梱していた。

なお、E-PLシリーズはE-PL7までOLYMPUS PEN Liteとして展開し、E-PL8からは"Lite"が省略されている。2018年2月現在、PENシリーズの中核だった「OLYMPUS PEN E-P5」は生産を完了しており、PENの名を冠するモデルはEVF内蔵の「OLYMPUS PEN-F」とE-PLシリーズのみになっている。

E-PL8との外観上の目立った違いとしては、グリップの大型化、操作ダイヤルおよび背面ボタンの形状変更、アクセサリーポートの廃止、「ブラウン」の色味変更が確認できる。

画像エフェクト機能のアートフィルターに「ネオノスタルジー」を新搭載。同社の説明によると、人の肌に温かみを持たせ、暗部に緑がかった深みを与えることで、ノスタルジックな雰囲気を残しつつ現代風に仕上げるという。フラッシュを使った人物撮影で効果を発揮するとしている。

オリンパスのアートフィルターはフォーサーズのデジタル一眼レフカメラ「E-30」(2008年)の6種類に始まり、最新のE-PL9では16種類・31タイプになった。2017年9月発売の「OM-D E-M10 Mark III」で新搭載された「ブリーチバイパス」も継承されている。

また、同じくOM-D E-M10 Mark IIIから継承された撮影モード「アドバンストフォトモード」(APモード)を搭載。「ライブコンポジット」の比較明合成を使ったペンライトアートや、女性人気が高いという「多重露出」などを簡単操作で楽しめるとしている。

液晶モニターを下180度に開くと起動する「タッチセルフィー」モードでは、ライブビュー画面を見ながらタッチ操作でセルフタイマーなどを直接操作可能。E-PL9では新たに画像再生ボタンも画面上に配置され、撮影・確認がスムーズに行えるようになった。

カメラ上であらかじめ転送画像を選んでおける「シェア予約」機能を継承。新たにBluetooth機能が搭載されたことで、カメラの電源を切ると選択画像の自動転送が始まり、完了時にはスマートフォンに通知が出るという。

バッテリーはBLS-50。撮影可能枚数は約350枚。

外形寸法は117.1×68×39mm。重量は約380g(バッテリー、カード含む)、約332g(本体のみ)。

アクセサリーは、E-PL8/E-PL7と共通の本革ボディジャケット「CS-45B」(税別5,700円)を利用可能。4色展開で、同じく発売済みの本革レンズジャケットや本革ショルダーストラップとコーディネートできる。

「本革ボディージャケットCS-45B」と別売「本革レンズジャケットLC-60.5GL」(税別4,600円)の組み合わせ
「本革ボディージャケットCS-45B」と別売「本革ショルダーストラップ CSS-S109LLII」(税別4,800円)の組み合わせ

本誌:鈴木誠