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ソニー、積層型CMOS搭載の耐衝撃カメラ「RX0」を国内で10月発売

5台以上を接続可能 100m防水ハウジングなども用意

ソニーは、レンズ一体型の防水・耐衝撃デジタルカメラ「RX0」を10月27日に国内発売する。価格はオープン。店頭予想価格は8万円前後。

ドイツ・ベルリンでのIFA開催に合わせ、8月31日に海外発表された製品。本体のみで10mの防水、2mの落下耐性、200kgfの耐荷重を有し、従来のRXシリーズでカバーできていなかった撮影領域に向けたという製品。これまでの高画質コンパクトカメラの枠を超え、新規ユーザーの開拓を図る。

1型センサー搭載のRX100と、RX0のサイズ感比較イメージ

撮像素子は1型・有効約1,530万画素。メモリーを一体化した積層型CMOSセンサー「Exmor RS」の採用により、動体歪みを抑えた最高1/32,000秒の電子シャッター、最高約16コマ/秒の連写、最大960fpsのスーパースローモーション撮影が可能。画像処理エンジンはBIONZ X。手ブレ補正機構は電子式・光学式ともに搭載しない。

レンズは35mm判換算24mm相当F4のZEISS Tessar T*。静止画のフォーカス範囲は50cm〜無限遠。本体上面のシャッターボタンで、一般的なスチルカメラのように半押しAF操作が可能。MF撮影時にはMFアシスト/ピーキング機能が使えるほか、広い範囲で良好な解像が得られるピント位置で固定されるという「プリセットフォーカス」機能も備える。瞳AFも搭載。

静止画の撮影モードにはオートのほかPとMがあり、RAW記録も可能。既存のソニーカメラと同様、12種類の静止画ピクチャーエフェクト、13モードのクリエイティブスタイルを装備している。

4K動画について、外部レコーダーでの記録を前提とした非圧縮HDMI出力に対応。画素加算のない全画素読み出しで、ジャギーやモアレを抑えているという。ピクチャープロファイル内のガンマ設定には「S-Log2」を用意している。本体内での動画記録は、1,920×1,080/60p(28M)のAVCHDおよびMP4、同50MのX AVC Sに対応。設定変更により、本体温度が高くなっても動画撮影を継続させられる。

また、複数台のRX0を組み合わせた「マルチコントロールソリューション」を用意。スマートフォンアプリの「PlayMemories Mobile」や、2018年1月発売予定の有線カメラコントロールボックスから一括操作できるようになる。アクセスポイントの活用により5台以上の台数を接続可能としている。

多視点撮影のイメージ

PlayMemories Mobileから可能なのは、電源オンオフ、スルー画(ライブビュー)の確認、レリーズおよび録画の再生・停止、設定変更。スマートフォンから直接カメラに接続する場合、1台のカメラをホストに設定すると、そこに4台のカメラを接続でき、合計5台を扱えることになる。

背面に液晶モニター、HDMIマイクロ端子、メモリーカードスロット(メモリースティックMicro/microSDXC)、MULTI/microUSB端子、マイクロフォンジャックを装備。底面には三脚ネジ穴、上面には電源ボタンとシャッターボタンがある。

外形寸法は約59×40.5×29.8mm、重量は約110g(バッテリー、メディア含む)。

バッテリーはNP-BJ1(10月27日発売。税別4,000円)。撮影可能枚数は約240枚。動画記録は連続約60分、実動画撮影約35分としている。チャージャー同梱キット「ACC-TRDCJ」(10月27日発売。税別5,000円)も用意する。

NP-BJ1
アクセサリーキットACC-TRDCJ

拡張アクセサリーとして、上下左右に1/4インチネジ穴を持つケージ「VCT-CGR1」(10月27日発売。税別2万5,000円)、100m防水性能と堅牢性を高めるハウジング「MPK-HSR1」(10月27日発売。税別9万円)、レンズフード同梱の30.5mmフィルターアダプターキット「VFA-305R1」(12月発売。税別1万5,000円)などを用意する。

ケージVCT-CGR1
ハウジングMPK-HSR1
フィルターアダプターキットVFA-305R1
スペアレンズプロテクター(10月27日発売。税別1万円)
ケーブルプロテクターCPT-R1(10月27日発売。税別4,000円)
拡張イメージ

なお、フィルターアダプターキットは、カメラ前面のレンズプロテクターを外して取り付ける。

本誌:鈴木誠