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タムロン、SP 70-200mm F/2.8を「G2」にリニューアル

AF駆動が高速化 手ブレ補正効果は5段分に

株式会社タムロンは、35mm判フルサイズデジタル一眼レフカメラ対応の大口径望遠ズームレンズ「SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2(Model A025)」を2月下旬に発売する。希望小売価格は17万5,000円(税別)。キヤノン用とニコン用を用意する。

本製品は、2012年に発売した「SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD(Model A009)」の後継機。前機種では1.3mだった最短撮影距離は、光学設計の見直しとレンズ鏡筒内部のフォーカスカムやズームカムの改良により、0.95mに短縮した。

ムービングコイル方式を採用した独自開発の手ブレ補正機構「VC(Vibration Compensation)」は、駆動系のパワーおよび、制御性能を強化することで、クラス最高の5段分の補正効果を実現。

リング型超音波モーター「USD(Ultrasonic Silent Drive)」には、最新の高性能マイクロコンピュータ2つを採用、かつアルゴリズムの最適化により、前機種よりも合焦速度・精度を向上させている。また、フルタイムマニュアル機構の搭載により、AF撮影時でもフォーカススイッチを切り替えることなく、MFによるピントの微調整が可能。

超低屈折率のナノ構造膜とマルチコーティング技術を融合した「eBANDコーティング」を採用。また、前機種の簡易防滴構造から防塵防滴構造へと強化されている。「SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2」と同時開発のテレコンバーターにも対応した。

なお、三脚座との一体感が向上した金属外装の新しいSPデザインを施すことで、操作性や外観デザインを向上させている。また、三脚座はアルカスイス互換のクイックシューに対応する。

ニコン用レンズには、レンズ本体に内蔵したモーターで絞り羽根を駆動・制御する電磁絞り方式を採用した。

別売のアクセサリー「TAMRON TAP-in Console」に対応しており、レンズのファームウェアアップデートやAFの合焦位置、フルタイムマニュアルの設定、手ブレ補正機構の挙動方式の選択が可能。

レンズ構成は17群23枚。

絞りは9枚羽根(円形絞り)。

最短撮影距離は0.95m。

フィルター径は77mm。外形寸法(最大径×全長)は88×193.8mm(キヤノン用)/191.3mm(ニコン用)。重量は1,500g(キヤノン用)/1,485g(ニコン用)。

飯塚直

(いいづか なお)パソコン誌&カメラ誌を中心に編集・執筆活動を行なうフリーランスエディター。DTP誌出身ということもあり、商業用途で使われる大判プリンタから家庭用のインクジェット複合機までの幅広いプリンタ群、スキャナ、デジタルカメラなどのイメージング機器を得意とする。