Bluetoothカメラコントローラー「PINOUT」の店頭販売がスタート

PINOUTのパッケージ。

今年9月に公開した、ゼスティーシステムズのBluetoothカメラコントローラー「PINOUT」の記事を覚えておられるだろうか。

PINOUTは、スマートフォンをニコン一眼レフカメラのリモコンにするという、ちょっとニッチなアイテム。カメラとの接続はBluetooth LEを使用する。Wi-Fi非搭載のモデルでも利用できるので、古めの機種を使っているニコンユーザーにオススメの製品であり、さらにタイムラプス、HDR、バルブランピング、センサー制御といった、純正Wi-Fi機能よりも複雑で高度なレリーズに対応。加えて複数台のカメラを制御できるなど、なかなかに多機能なアイテムなのだ。

PINOUT Type Aの装着例。10ピンターミナルに装着する。

PINOUT Type Bはアクセサリーターミナルに接続。

例えば、夕焼けをインターバル撮影するときは、PINOUTのバルブランピングを使用すればよい。開始時と終了時の露光時間を設定すると、その間のレリーズは段階的に露光時間が変わる。うまく設定すれば、明るさがどんどん変わっていく夕暮れの表情を、適切な露出で残すことができるだろう。

HDRタイムラプスという機能も面白い。露出の違う3コマ1セットでインターバル撮影を行うもので、HDRを適用したタイムラプス動画を作るのに便利な機能だ。

そうして撮影した画像に、スマートフォンから取得した位置情報を付与できるのもPINOUTの機能。どこで撮影した画像なのかが記録できるので、次回の撮影時に役立つことだろう。

そんなPINOUTだが、これまではインターネットでのみ購入可能だったが、12月19日からは、ビックカメラ（全店舗）とヨドバシカメラ（一部店舗を除く）で購入可能になった。

PINOUTにはカメラとの接続端子の違いで、Type AとType Bの2種類が存在する。さらにType A、Type Bそれぞれについて、Basic、Pro、Fullの3つのKitがリリースされている。高度なKitほど使用できる機能が増えるシステムなので、自分の用途に合わせて選んでほしい。

また、すべてのKitには盗難防止機能が付いており、カメラが（ポケットなどに入れた）スマートフォンから離れるとアラートが鳴り響く。海外など治安の悪い場所に良く赴く人には、これも気になる機能ではないだろうか。

PINOUT Type A

PINOUT Type B

より詳しく知りたい方は、ゼスティーシステムズがYouTubeにアップロードした動画をご覧いただきたい。タイプラプスや複数台カメラコントロールなどの例を見ることができる。

販売価格と機能（Type A、Type B共通）

対応カメラ

対応スマートフォン