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タムロン、新SP 150-600mm「G2」を展示
ズーム中間でロック可能 そのまま立てて置ける
2016年9月21日 10:31
フォトキナ2016のタムロンブースでは、新製品となる望遠ズームレンズ「SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2(Model A022)」をアピールしていた。
このレンズは35mmフルサイズセンサーを搭載した一眼レフカメラに対応している。キヤノン用とニコン用を9月23日に発売する。ソニー用も順次リリースを予定している。
2013年発売の「SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD (Model A011)」をリニューアルしたモデルだが、今回大幅な改良が加えられた。
タムロンによると、「旧モデルのユーザーの要望をできる限り盛り込んで、ワンランク上の使用感になった。解像力も非常に良くなった」とのこと。
AFはアルゴリズムを見直すことで、体感できるほどの高速化を達成したという。一方、手ブレ補正機構もアルゴリズムを見直すことで、従来品を上まわる4.5段分の補正効果を実現した。手持ちで超望遠撮影ができることをコンセプトにしているため、今回の改良でより実用的で使いやすくなったという。
また機構面でも工夫があり、自重落下を防止しするフレックスズームロックという機構を設けた。どのズーム位置でも鏡胴をロックできるというもの。
またこのロックを使うと、レンズを立てて置く際にその都度広角側にせずに済むため使い勝手が良くなる。デジタル一眼レフカメラのフラッグシップモデルを付けても、フレックスズームロックをすれば縦に置くことが可能とのこと。
移動時などはより確実にロックするため、広角端でのみロックできるスイッチを設けている。
なお、キヤノン用(左)とニコン用(右)ではマウント径が異なるため、マウントに隣接しているリングの径も変えている。カメラに付けた際の一体感を考慮したものだ。
鏡胴は金属製の部分を多くして剛性と質感の向上を図った。レンズ先端は手を添えやすい斜めの形状にしている。一方、三脚座にマグネシウム合金を使用するなど軽量化を図り、前モデルとほぼ同じ重量に仕上げた。
なお、生産管理を強化したことで品質のバラツキも減っているという。
ターゲットユーザーは、野鳥、飛行機、スタジアムでの野球、スポーツなどを想定。また、子どものスポーツを撮るときも相性が良く、離れていても顔や足下の砂が舞い上がるシーンなどでアップで狙えるとしている。
ブースでは、他にも新SPシリーズをはじめ同社のレンズが数多く展示されていた。新SPシリーズのタッチ&トライコーナーも多くの来場者で賑わっていた。
独自のeBANDコーティングの効果がわかる展示もあった。
ブース中央のステージでは写真家のセミナーが行われており盛況だった。