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ソニー、熊本テクノロジーセンターを8月にフル稼働

2017年度分野別目標を見直し 連結での営業利益5,000億円は堅持

熊本テクノロジーセンター

ソニー株式会社は6月29日、2016年度経営方針説明会を開催。2017年度における経営数値目標の見直しなどを発表した。

発表会で登壇した平井一夫社長によると、熊本地震で被災した熊本テクノロジーセンター(ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社)は、8月にもフル稼働を始めるという。熊本テクノロジーセンターはイメージセンサーの生産を担当。被災により操業を一時停止した影響が、デジタルカメラ業界に及んでいる。

2017年度に終了するソニー中期経営計画においては、従来より2017年度のグループ連結の目標をROE10%以上、営業利益5,000億円以上と掲げている。説明会では当初の連結数値目標を堅持するとの発表があった。

ただし、分野別の経営数値目標を各分野で変更した。

具体的には、デジタルカメラ事業を含むイメージング・プロダクツ&ソリューション分野の場合、売上高を従来予想の6,800億〜7,300億円から6,300億〜6,800億円に下方へ見積もったものの、営業利益率は7〜9%を8〜10%へと上方修正した。

デバイス分野のうちイメージセンサーを含む半導体事業については、売上高1兆1,000億〜1兆2,500億円を7,800億〜8,300億円と下方修正。営業利益率も当初10〜12%から6〜8%へと減少を見込む。