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ソニー、熊本イメージセンサー工場の生産再開を予告

5月末には稼働開始か

熊本テクノロジーセンター(現在の様子ではありません)

ソニー株式会社は4月28日、熊本地震で被災したイメージセンサー工場の被害について、詳細を公表した。5月末をめどとした、生産再開の可能性について触れている。

ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社熊本テクノロジーセンター(熊本県菊池郡)は、デジタルカメラや監視カメラ向けのイメージセンサーを生産する基幹工場。4月18日時点の発表では「地震発生を受けて稼働を停止、再開は未定」という内容だった。

今回の発表によると、低層階のウェーハ工程を設置したクリーンルームと生産装置に大きな損傷がないことから、生産再開のための準備を開始。5月末をめどに生産を再開するという。

一方、高層階のクリーンルームや生産装置などへは被災が確認されている。そのため、高層階で実施されていた組み立て・測定などの後工程やカメラモジュールなどの工程については、再開についての検証を進めている段階という。

完成品の在庫は損傷が限定的であり、すでに出荷が行われているとのことだ。

(本誌:折本幸治)