むらいさちの、旅フォトエッセイ さち☆たび

Vol.9 長野県|栂池で一足早い紅葉を満喫!

発見の旅とは、新しい景色を探すことではない。新しい目でみることなのだ

マルセル・ブルースト

さち☆たび のルールを紹介しましょう。

1)旅の資金は4万円、あとは国内海外どこに行ってもよし。余ったお金は貯蓄(編集部にて)。1年後、連載が続いており、貯蓄がたまっていたら特別編としてハワイ旅行をする!(笑)

2)カメラや技術の話はしない(写真でゆっくり楽しんでね♪)。

3)人の好意には甘える(笑)、差し入れ・現地案内大歓迎です♪(むらいさちのFacebookページなどでリアルな旅の様子をリポートします。作品はここにてお見せします)

以上3つ。

まあ、B型おとめ座の むらいさち なので、マイペースにゆるっと進めさせていただきます。

旅先では感じた気持ちを、カメラを通じて表現していければと思います。

秋を探して

皆さんこんにちは!水陸両用写真家 むらいさちです。

今回は紅葉の写真が撮りたくて、長野県小谷村の栂池高原へ行ってきました!

栂池に行くのは初めて。僕もHPを見たくらいで、実際どんな景色が待っているのが予備知識もない状態で行ってきました。

撮影がメインなので、容易にアクセスできるというのも大きなポイントの一つでした。

まずは、栂池高原の麓から、「栂池ゴンドラリフト」と「栂池ロープウェイ」を乗り継いで、栂池自然園を目指します。

軽い気持ちで来た栂池ですが、後半予想外の展開に・・・。

秋真っ盛りの栂池、どんな姿を見せてくれるでしょうか?

今回はほとんどワイドの写真ばかりです!

それでは、「さち☆たび」スタートです!

栂池自然園へGO!

まずは、麓より、ゴンドラリフトとロープウェイにて上がります。ロープウェイから見える景色が美しく、その途中の乗り換え駅で早速撮影タイム。今年は紅葉が早く、思えばこの周辺が一番見頃だったかも・・・。

お天気も良く気持ちの良い一日。もう今日は終わりでも良いかなと思うほど満足でしたが、これからが本番(笑)。栂池自然園に向かいましょう。

栂池自然園は、中部山岳国立公園で、標高1,900mにある高原湿地です。目の前には白馬連邦が見え、その光景は絶景の一言。この時も多くの人で賑わっていました。湿地内は木道が整備されていて、誰でも気軽に散策することができます。さて、一周約5.5km、所要時間は3時間半の散策に出発しましょう!

残念ながら、紅葉のピークは少し過ぎていましたが、とても美しい光景が広がる中、気持ちの良いトレッキングでした。 そして、コースの一番奥にあたる展望台を目指して進みます。

が、あいにくこの日は雲が多く、白馬の大雪渓も雲の中……。

でも、時々光が差してくれたおかげで、景色に陰影ができて、美しい姿を見せてくれました。翌日は雲一つない晴れだったのですが、その分陰影が無く、色があまり出ませんでした。晴れれば良いというものでもないんですね〜勉強になります。

初日の撮影を終え、今夜は「栂池山荘」に泊まることにしました。山小屋といえばカレーのイメージでしたが、ご飯が豪勢でびっくり。そして、気持ちよく眠りにつこうとしていると、今回の旅の相棒「為ちゃん」が、「星出てるよー」と教えてくれたので、できる限りの防寒をして撮影に出ました。

日中の大量の雲はどこに……。 標高1900mで見る夜空はとても澄んでいて、天の川が頭上に流れていました。 普段都会では見えない星空、でも僕らの頭上にはこんなに多くの星が瞬いているんですね。

が、気温は氷点下になり寒さの限界が来て、早めに退散しました。

さて、今日は栂池自然園を撮影しましたが、思ったより紅葉の進みが早く、明日撮影しても変わり映えしないのではないか……。さて、どうしたものかと思案していると、ここから白馬大池という場所に登山コースがあることを知りました。

標高2,000mを超える場所にある池に興味深々。ひとつネックになったのが、往復で7時間かかると書いてあることと、途中岩場の急坂があること。

で、宿のお兄さんに聞いたら「お兄さんたち若いから大丈夫ですよー」との返事、何を根拠に言っているのか、意外と若くない(笑)という心配もありましたが、大丈夫というのだから信じていきましょう!

朝6時。出発の準備をしていると、窓から差し込む光が美しく「これは!」と、思いカメラを持って外に飛び出しました。

昨日と同じ場所にいたはずなのに、まったく違う場所にいるような光景でした。

しかも、雲海まで。改めて山に来たのだな〜と実感(ロープウェイでですが……)。

では、白馬大池に向かって出発しましょう!

まずは、1時間くらいひたすら登り続けます。景色がコロコロ変わっていくので、あまり疲れも感じず、天狗原まで到着しました。ここも湿地帯になっており、木道を進みます。紅葉を見たり、池を見たり、雲海を見たり、とても良いコース。

さて、最大の難所岩場です。ここを越えれば乗鞍岳の山頂です。がんばろー!

この写真を見ると凄く感じますが、岩場なので歩きやすかったです。そして、上を見ると白い物が……。おー!雪です! 今の時期にあるので万年雪になりますね。早速行ってみましょう。

斜度がきつすぎて怖かったですが……。

そして、岩場を通過。後ろを振り返ると天狗原がとてもきれいでした。

さて、乗鞍岳山頂まであと少し!

無事登頂しました!!!

ここが最高標高で2,450m。

が、ちょっと平ら過ぎて達成感の無い頂上でした……(笑)。

でも、なんだかこの世のものでは無いような、大きな岩がゴロゴロした不思議な風景でした。

さて、ここから少し下って、目標の白馬大池に向かいます。あと少し。

白馬大池は標高2379mにある、雪解け水や雨が溜まってできた池。残念ながらお魚はいません。

なんだか今まで見たことのない、異世界という感じでした。頑張って良かった!

そして、青すぎる空がとても気持ち良い。

しかし、さすがにここは寒くて凍えました。ここからさらに白馬岳などに道は続いています。時間があればそっちまで行ってみたかったです。それは次回の楽しみにとっておきましょう。

往復で7時間半ほどかかりましたが、それほどハードでもなく、景色がどんどん変わるので飽きることもなく、楽しく登ることができました。とても良いコースでした。

楽しい時間はあっという間、余韻を楽しみにながら、ゆっくりと下山しました。

行き当たりばったりの旅でしたが、想像以上の絶景にたくさん出会えて、有意義な旅になりました。やっぱり山も楽しいですね! 星を撮りにまた来たいな。

今回の相棒

FUJIFILM X-T10 XF35mmF1.4、XF18-55mmF2.8-4、XF10-24mmF4

今回のアイス

さるなしソフト♪

栂池山荘で販売しています。キュウイの原種となるさるなしを、小谷町では作っているそうで、それを使って作ったソフト。はっきり言ってキュウイです(笑)。種などの食感も良く、とても美味しかったです! 栂池に行ったらぜひ食べてみてください。

今回の経費

交通費(高速代、ガソリン):17,900円
宿泊・ロープウェイ・ゴンドラ・栂池自然園入園料:15,900円
食費その他:3,050円
合計:36,850円
残金:3,150円(ハワイ貯金へ)
第1回目からの積み立て貯金:80,446円

サポートフォトグラファー 為貞雅人

(2015/10/23)
むらいさち

沖縄でのダイビングインストラクターを経て写真の世界へ。広告写真家の助手後、ダイビングやリゾート雑誌を出版している出版社のカメラマンとして、日本を始め世界の海へ訪れる。その後独立。現在は広告や雑誌の撮影を中心に活動。海だけに限らず世界のありとあらゆる場所で「しあわせのとき」をテーマに撮影を続けており、一年の多くを取材先で過ごしている。著書は写真集「きせきのしま」(小学館)、「LinoLIno」「ALOHEART」(LifeDesignBooks)。共著「光と色の写真の教科書」(技術評論社)、「カメラ*好き1&2」(マイコミブック)。トラベルマガジン「LUKETH」参加。今年2月に写真家川野恭子(きょん♪)と共に、フォトライフマガジン「TORIPPLE」を創刊。muraisachi.com