むらいさちの、旅フォトエッセイ さち☆たび

vol.6 長野県|小人の森に迷い込む旅(後編)

最も長生きした人間とは、最も年を経た人間のことではない。最も人生を楽しんだ人間のことである。

ルソー 哲学者

改めて、さち☆たび のルールを紹介しましょう。

1)旅の資金は4万円、あとは国内海外どこに行ってもよし。余ったお金は貯蓄(編集部にて)。1年後、連載が続いており、貯蓄がたまっていたら特別編としてハワイ旅行をする!(笑)

2)カメラや技術の話はしない(写真でゆっくり楽しんでね♪)。

3)人の好意には甘える(笑)、差し入れ・現地案内大歓迎です♪(むらいさちのFacebookページなどでリアルな旅の様子をリポートします。作品はここにてお見せします)

以上3つ。

まあ、B型おとめ座の むらいさち なので、マイペースにゆるっと進めさせていただきます。

旅先では感じた気持ちを、カメラを通じて表現していければと思います。

さち☆たび後編 2日目スタート!

初日は雨がぱらつく中、幻想的な姿を見せてくれた長野県佐久穂町にある白駒池。2日目はどんな表情を見せてくれるのか? 前回の様子はこちらから。

前日、近くの温泉に入り、車の中で寝る予定が思ったより寒くてあまり寝むれず……、暗闇の恐怖に耐え(笑)、ふと外を見ると空が明るくなっていました。

朝日が狙えそうなので、見晴らしの良い場所まで車を走らせました。

素敵な朝日を見せてくれ、昨日とは打って変わりお天気は良さそうです。

早速森に入ってみましょう。

同じ場所とは思えないほど、美しい姿を見せてくれた白駒池。

今日は昨日行けなかった森を歩いてみます。

森の中は全く違う場所にいるかのように光り輝いていました。

朝のまだ斜めの光が、より森を幻想的にしてくれていました。陰影が美しく、朝からまたまた小人の森に迷い込んでしまいました(笑)。

池の周りを歩いていると、「高見石の展望台まで40分」という看板を見かけ、軽い気持ちでそこを目指すことに。道は歩きやすく、撮影ポイントも多くてとても楽しい道のり。

しかし、楽しかったのは最初の15分。その後はだんだん坂が急になり、40分ひたすら登り続けました。結構しんどかった……。

でも、そこで待っていたのは、疲れも吹き飛ぶほどの、素晴らしい景色!
頑張ってよかった!

標高2,300mほど、白駒池を眼下に望むここは絶景という言葉がぴったり。そしてこんなに楽に絶景に出会ってしまい、ちょっと申し訳ない気も……。

帰りたくない気持ちを抑え、山を下りることにしました。

そして、また森に入って最後はキノコ祭りです♪

何も考えずに小人の世界をお楽しみください。

キノコがこんなにかわいかったなんて……。なんだか知らない世界の扉を開けてしまったようです。しばらくキノコが気になってしょうがないでしょう。

さて、今回のさち☆たびはどうだったでしょうか? 勢いで白駒池行きを決めた今回の旅でしたが、雨が降り幻想的な姿を見せてくれたり、翌日には一転晴れてくれて、キラキラな姿を見せてくれたり、とても恵まれた撮影でした。こういったことがあるから自然相手の撮影は楽しくやめられません。この場所は地元の方々に大切に守られている場所です、そんな方々にも感謝しながら撮影させていただきました。

あーほんとに楽しかった♪

またぜひ、ここには撮影で訪れたいと思います。そしてまた、小人の森に迷い込みます。

おまけ☆

撮影中、かわいい三つ子のキノコが生えていました。撮影をしながら、上から見てみると、夢の国の人気キャラクターが!!!(笑) かわいい!!!! 森で一人絶叫していた僕でした(寂しかった……)。

今回の相棒

OLYMPUS OM-D E-M1、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

今回のアイス

今回はアイス探しに苦戦しました……。これは横川SAで食べたみそソフトです。

焼きまんじゅうのみそだれをかけたものです。最初はえっ!て感じでしたが、慣れてくるとマッチしていてとても美味しかったです。

今回の経費とハワイ貯金

交通費(高速代):8,400円
ガソリン代:8,000円
食費、その他経費:5,509円
合計:21,909円
残金:18,091円(ハワイ貯金へ)
現在の貯金:37,359円

(2015/7/14)
むらいさち
沖縄でのダイビングインストラクターを経て写真の世界へ。広告写真家の助手後、ダイビングやリゾート雑誌を出版している出版社のカメラマンとして、日本を始め世界の海へ訪れる。その後独立。現在は広告や雑誌の撮影を中心に活動。海だけに限らず世界のありとあらゆる場所で「しあわせのとき」をテーマに撮影を続けており、一年の多くを取材先で過ごしている。著書は写真集「きせきのしま」(小学館)、「LinoLIno」「ALOHEART」(LifeDesignBooks)。共著「光と色の写真の教科書」(技術評論社)、「カメラ*好き1&2」(マイコミブック)。トラベルマガジン「LUKETH」参加。今年2月に写真家川野恭子(きょん♪)と共に、フォトライフマガジン「TORIPPLE」を創刊。muraisachi.com