3週目、上ブロックは中央と左下がISO200、そのほかはISO400、F2.8~3.5、1/160~1/250秒のJPEG。下ブロック、背景が暗いシーンはISO800、F2.8、1/80~160秒、背景が明るいシーンはISO200、F2.8、1/125~1/200秒のRAW+JPEG。ホワイトバランスはオートになっている。JPEGは1枚約5MB、RAW+JPEGは約12MB程度のファイルサイズとなる。
現像は1週目でも触れた様にViewNXを使っている。使い勝手などは、既に7月号のニコン「D60」の時に書いたのでここでは触れないが、ためしにアドビのCamera RAWプラグインで現像したところかなり仕上がりは変わる。全体的にはトーンやホワイトバランスなど、多くのパラメータを細かく触ることができるので、より好みに仕上げられるのだが、こと色に関してだけ見るとViewNXを使いピクチャーコントロールを操作した方が個人的には良い(ニコンっぽい)と思う。
いずれにしても、純正以外の現像ソフトを使うのか使わないのかは、被写体や好みもあり、どれが正解というわけでもない。逆にJPEGと違い、いろいろ触れるところがRAWの良さ。自分のスタイルを探しながらソフトウェアを操作するのも楽しい時間だ。
今週は、感度がISO400やISO800といった比較的暗い場所を選んで撮っている。ただレイアウト上、暗い写真ばかりが並ぶとメリハリが無いので明るい写真も混ぜている。1世代前のデジタル一眼レフカメラと違って高感度でも十分使えるカメラが出てきているが、中でもニコンは特にISO800でも普通の絵が出るため安心して撮影でき、なかなか魅力的だ。
今回下ブロックの背景が暗いシーンは、撮影中のカットからもわかるように、普段ならRIFAを使って撮っている場所。たまたま撮影時間が昼過ぎで、窓から少し明かりが入っていたので試しにISO800で撮ってみた。なかなか生っぽい感じに写っていて好きなテイストだし、色もしっかり乗っている。
ViewNXを使ったRAW現像で1つ興味深いのは、D-ライティングHSだ。設定できるパラメータとして、“しない”、“弱”、“標準”、“強”と4パターン。1週目から3週目まで、“しない”もしくは“弱”を結果に応じて選択しているが、たまに明るめの写真が暗めになったり、被写体だけがぐっと浮き出るように明るくなったり、“弱”より“標準”の方が効きが悪かったり、あれ? と思う変化をする時がある。どれにするかは仕上がりを見ながら自分で決めればいい話なので、問題とは思わないが、どのようなロジックになっているのか知りたい感じもする。
この原稿を書く時などたまにブログを見ているが、りかちゃんは普段の仕事に加え、オビラジRに毎日出る様になって大忙しの雰囲気。ほぼ毎日更新しているので、興味のある人はチェックして欲しい。
actress 川村りか@NEW GATE PRODUCTION
photographer 西川和久 ニコンD700 Ai AF Nikkor 24mm F2.8 D、Ai AF Nikkor 50mm F1.4、Ai AF Nikkor 85mm F1.4 D (IF)
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.iwh12.jp/blog/ |
2008/09/19 01:12
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