3週目はすべてISO400、ホワイトバランスは上ブロックの左上と右下だけ昼光色、ほかはすべてタングステンだ。また下ブロックの左上と右下のみRAW+JPEGで撮影後、α350に付属するImage Data Converter SR Ver.2でRAWファイルを現像し、Photoshopでリサイズしている。レンズは先週書いたとおり、すべてVario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSMを使用している。
RAW+JPEGでは、ファイルサイズが1枚約14MB+約4.4MBになる。全カットこのモードで撮影すると総量がもの凄くなるので、はじめはJPEGで撮影し、ポーズなどが決まり出したところで部分的にRAW+JPEGへ切り替えた。
Image Data Converter SR Ver.2は、いろいろなパラメータを触れるので面白いのだが、パネルがバラバラに開いたり、RAWファイル単独でしか扱えず、複数のRAWファイルのサムネイル表示ができない(Image Data Lightbox SRからの起動のみとなる)など、ユーザーインターフェースにもう一捻り欲しいところだ。
JPEGと比較した場合、適正露出であれば画質的にはそれほど差がないように思う。違いがあるとすれば、シャープネスはJPEGの標準値の方が強いようだ。また、今回のように(暗いながらも)自然光とRIFAのミックス光の環境下では、後からホワイトバランスが調整できた方が便利だろう。
画面キャプチャを見ていただくとわかると思うが、下ブロック上段左は「D-レンジオプティマイザー」をON/AUTOにした。これはD-レンジオプティマイザーがどうこうという話ではなく、ONとOFFを比較した場合、ON/AUTOの方が好みだったとからだ。加えて色温度(=2,700K)と色補正(+10)を少し触って、それらしい色に仕上げている。
今年に入って5週目限定の特別編で何度かRAW撮影をしたが、今後、3週目は部分的にRAWで撮影し、現像ソフトの話を交えながら簡単なインプレッションを書く予定だ。その昔、キヤノン EOS DCS 1c/3c、D2000/D6000などをRAWオンリーで使っていた頃を思い出す。ニコン D1以降はJPEGばかりだったので、筆者としてもある意味有意義だったりする。各メーカーで現像ソフトはいろいろ違うので、少しは楽しんでいただけるだろう。
先週、縦位置のライブビューの作例を掲載したが、今週は水着中央が横位置でのライブビューだ。当然のことながら、こちらの方が撮りやすい。ただ、このカメラに限らず、ライブビューを使うときいつも思うのだが、一眼レフで撮っているにも関わらずコンパクトカメラのように「せーの!」と言ってシャッターを押すよりも、ファインダーを覗いて撮っている方がやはりしっくりくる。(つづく)
actress 南 結衣@ジェイ エム オー
photographer 西川和久 ソニーα350 35mm F1.4 G、Vario-Sonnar T*24-70mm F2.8 ZA SSM
■ URL
バックナンバー
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/weekend_backnumber/
ソニーα350関連記事リンク集
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2008/02/05/7906.html
|
西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.iwh12.jp/blog/ |
2008/06/20 00:03
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。
|
|