2週目のカメラの設定だが、感度は上下ブロックともISO400。ホワイトバランスは上ブロックの上段左だけ昼光色、ほかはすべて電球色だ。下ブロックの中段は色を触らず、オリジナル画像のまま。下ブロックのほかのカットは気持ちトーンカーブで青を乗せている。ホワイトバランスを微調整して青側に傾けておくこともできるが、液晶モニターとPCでの表示のズレを脳内補完するには、数時間の撮影は短すぎた。
下ブロックの下段右は、ライブビューを縦位置で使っている。試しに普通に寝転がって光学ファインダーを使って、同じ構図で撮ってみたが、やはり自分の頭の大きさのぶんだけ高くなってしまい、こんな感じにはならい。
ただ縦位置のライブビューはこのような構図の場合、どのように液晶モニターを見ても、視野角と見られる位置との問題で映像が見づらく、ほとんど勘で撮るような感じだ。3週目には、床にカメラを置いた構図で横位置のライブビューを使ったカットを掲載するが、こちらは断然撮りやすかった。
また今回のケースでは、床にカメラを固定しているので手ブレは発生していないが、シャッタースピードがあまり速くならない明るさで、ライブビューを手持ちで使うとかなりの割合で手ブレが発生するだろう。とはいえ、コンパクトカメラ並みに手軽に使えることもあり、いろいろ試すのは面白いと思う。
今週からレンズはすべてVario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSMのみで撮っている。前回の35mm F1.4 Gを使わなくなった理由は、24-70mm F2.8のほうがAFの打率が高かったからだ。明るい場所であればまた変わってくるかも知れないが、この台風の中の暗い撮影、現状でのAFの精度を優先した。
もうひとつ、今回使用した35mm F1.4 GはAFロックした後にも「ギュ(?)」という音がレンズから聞こえる時があり、まだAF駆動をしているような感じがする。実害は無いのだが、感覚的に気持ち悪く、先の理由と合わせて使うのをやめた。
この撮影の少し前に髪の毛をばっさり切ったと結衣ちゃんがブログに書いていたので、「個人的には長い方が好み!」など、休憩中にしばし雑談。最近は、モデルが決まった段階でネットでその子のブログを見たり、写真や動画を見たりできるので、事前の情報収集が楽になった。初対面でもまったく情報が無いのとある程度わかっているのとでは、現場の作り方も変わってくる。(つづく)
actress 南 結衣@ジェイ エム オー
photographer 西川和久 ソニーα350 35mm F1.4 G、Vario-Sonnar T*24-70mm F2.8 ZA SSM
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ソニーα350関連記事リンク集
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2008/02/05/7906.html
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.iwh12.jp/blog/ |
2008/06/13 00:04
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