1週目から3週目の本文でも触れているが、このK20D最大の魅力は何と言っても新開発のCMOSセンサーだろう。発色も解像感もこれまでのKシリーズとはまったく次元の違う写りとなっている。その象徴的なカットを、今回のメインにピックアップした。1,696×2,544ピクセルに縮小した後でもこの解像感は見事。また、肌色も自然な感じでなかなかよい(「カスタムイメージ:人物」にした場合)。ほかにもいろいろ機能面が充実しているが、筆者的にはこの写りが一番印象的だった。
逆にこれまでのKシリーズと比較して気になったのは、AFの精度。今回使ったレンズやボディの個体差も考えられるが、長年担当しているこの連載で、筆者と最もAFの相性がよいのはニコンとペンタックス。この2社についてはローエンドモデル、ハイエンドモデルに関係なく、AFのヒット率は90%程度あり、安心して撮影できる。しかしK20Dは、解像度が高いことも関係しているのかもしれないが、残念ながら従来ほどでは無かった。もし、また撮影する機会があれば、FA 31mm F1.8 AL Limited+FA 43mm F1.9 Limitedなど、いつもの単焦点で撮ってみたいと思っている。
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ペンタックス K20D + DA 16-50mm F2.8 ED AL SDM ISO100 / WB:昼光色 / F3.5 / 1/200秒 / JPEG:Large/Fine
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今回使った機材はK20DとDA 16-50mm F2.8 ED AL SDMに、レフ板2枚、RIFAだけ、と実にシンプル。ボディとレンズ、ノートPCだけなら普通のバッグに入ってしまう。またポートレートにちょうどよい画角のズームレンズなので、レンズを交換することもなく、ホコリも入らない。にも関わらずこれだけ写るのだから、便利(?)な時代になったものだ。
actress 風戸えり@スターブリッジプロモーション
photographer 西川和久 ペンタックス K20D DA 16-50mmF2.8ED AL[IF]SDM
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ペンタックスK20D関連記事リンク集
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2008/02/05/7800.html
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.iwh12.jp/blog/ |
2008/04/25 00:43
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