2週目は私服も水着も自然光で撮影しているので、カメラのセッティングなどは先週と同じだ。
先週触れたフォーカスロックが効かない件について、筆者のブログで「ポートレートモードはAF-A(AFサーボ自動切換え)なので、動体と判断するとAF-Cになってしまう」とのコメントをいただいた。
これについては筆者も知っていたのでいろいろ試したのだが、フレーミングせずに右や左の測距点でフォーカスを合わせてシャッターを切っても、やはり変なところ(多くは真ん中)にピンが来る。機材は既に返却しているので、何が原因でこうなったのかは具体的にはわからないままだ。
ISO感度が200スタートということもあり、ISO100のカメラと比較して同じF値でもシャッタースピードを倍稼げる。価格帯を考えても入門者向けのモデルであり、扱いやすいと思う。液晶モニターを全面に使ったユーザーインターフェースに、日頃ハイエンド機を使っている筆者としては違和感を覚えたが、慣れてしまえばこれはこれで便利だ。
色に関しては、ここ数カ月は曇天で色が出にくい撮影が多かったので、他のデジタル一眼レフカメラとの比較は難しい。少しコントラストが浅いので、画像パラメータを調整するか、撮影後に強調すればいい感じになる。ただ後者の場合、D2Xもそうなのだが、適正露出で撮ってしまうと色が薄くなる。若干アンダーめにした方がよい。
AFに関しては今回はトラブルがあったので、速度や精度などの評価はできない。MFについてはもともと苦手なのでコメントし辛いものの、はやりこのクラスではピントの山がわかりにくいと思う。液晶モニターを使ってピントを確認する場合は、600万画素ということもあり、拡大や移動がキビキビとしてレスポンスが良かった。とは言え、毎回確認しているとリズムが出ないので、ポーズを変える時に少し見た程度である。バッテリーは小さいので心配していたが、残量表示は全く減らず問題無し。
今回はたまたま巨大なズームレンズを使ってしまったので、いろいろバランスが悪くなっているものの、レンズキットのズームなら扱いやすいデジタル一眼レフだろう。
このスタジオは過去何度も使っているが、私服を撮った部屋では撮影したことがなかった。かなり狭い空間で、陽もあまり入らず、照明を使うと光がまわり過ぎるからだ。たぶんこの時期限定だと思うのだが、昼過ぎにいい感じに斜光が入っていたので、初挑戦した。筆者としては珍しくワイド端(28mm)を使ったものの、できれば24mmが欲しかったところだ。
撮影開始から2時間近く経過し、聡美ちゃんも慣れてきたところで、笑顔禁止として違う表情を狙ってみた。水着の方は髪型を変えたこともあり、1週目とはずいぶん違う感じになったと思うがいかがだろうか。(つづく)
actress 高橋聡美@OSCARPROMOTION
photographer 西川和久 ニコン D40 Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8 D (IF)
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