デジカメ Watch
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4月号【水木由奈 + キヤノン EOS 30D】第3週

~粘るハイライト


 第3週に使ったレンズはすべて35mmだった。ただし私服は300万画素相当のJPEG/Fine、ISO100、WB:昼光色。水着は800万画素JPEG/Fine、ISO200、WB:タングステンとなっている。原稿を書いている現時点ではすっかり桜も散り、まだ撮ってから3週間も経っていないのに妙に懐かしい感じがする。

 右のオフショットで使っているレフ板は半径の小さなもの。人通りの多い場所でいつもの巨大な丸レフを開くのは、まわりから見れば迷惑な話。この程度のものでも50mm前後の画角(APS-Cサイズなら35mm)でバストアップなら、結構役に立つ。

 先日たまたま本屋に行き、30Dが載っている雑誌を見ていたところ「やっぱり……」と思うことがあった。その本には他のカメラも含め、露出による白トビ具合を掲載していたのだが、この30Dはかなりハイライトが粘る。前回、液晶モニターの関係から露出オーバー気味のカットが多かったと書いたが、それでもそれなりに色が出ているのは、これが理由のようだ。

 白トビするギリギリの1/3段の差は結構大きい。とんでしまうと、デジタルデータなので白=RGB:255/255/255になってしまい、もう塗り絵をするしか手が無くなってしまう。その雑誌のチャートでは、同社製の他機種を含めて、約1/3段強は30Dが粘る感じだった。そう言えば、カメラを触りだした頃、EOS-1nでAEを使う時、+1/3~1/2の露出補正をするとちょうどよいと聞いたのを思い出した。イメージャのラチチュードと、AEで出た目とは全く意味が違うものの、何となく共通項があって面白い。


 バッテリーに関しては問題無し。この日は1,000回程度シャッターを切っているもののインジケータはぴくりとも動かなかった。最近「何故そんなにシャッターを切るのか? フィルムなら破産する(笑)」と言われたことがある。答えは簡単「デジタルだから」だ。何千回シャッターを押そうと一銭もかからない。

 逆に、撮っても使えないのをわかっていて押している方が多いほど。この手の撮影は、シャッターを切らずに待っていると女の子は「これでいいのか?」と、どんどん不安になり表情が曇ってくる。それを一定ペースでバシバシ切ることで乗せるわけだ。

 同じカメラとは言え、銀塩とデジタルではいろいろ異なる点が多い。道具が違えば扱い方も変わる。知り合いで、はじめの数分はフィルムを入れないで空押しすると言っていたカメラマンがいた。それと同じ発想だろう。(つづく)

actress 水木由奈アウラ・エージェント
photographer 西川和久
キヤノン EOS 30D
EF 35mm F1.4 L、EF 50mm F1.4



URL
  バックナンバー
  http://dc.watch.impress.co.jp/cda/weekend_backnumber/



西川 和久
(にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中! http://www.iwh12.net/blog/

2006/04/21 01:30
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