2週目は私服のガード下(上段左、下段左)だけISO200、他はISO100でWB:昼光色。水着はすべてISO200のWB:タングステンで撮っている。レンズは私服中段と水着すべてが35mm、他は50mmを使用した。先週書いたように、後半は800万画素のJPEG/Fineに切り替えた。掲載サイズは300万画素相当であるが、800万画素から縮小したほうが解像感は高い。
EOSシリーズは何世代にもわたり作り上げられてきただけあり、さすがに完成度は抜群。DIGIC系の発色は機種が違ってもトーンは同じ。さながら“キヤノン製フィルム”という感じだ。とはいえ不満な部分が無いわけでもない。これはあくまでも筆者が思っていることなので他の人から見れば「?」かも知れないものの、どの機種からか忘れてしまったが共通の不満が2点ある。
1点は色が薄いというか、平面的というか、ツルっとしているというか……表現は難しいがそんな感じだ。もしかすると設定を変更すればまた違うのかも知れないが、使える時間が限られているために標準設定の範囲で撮った感想である。ただRAWで撮影して現像パラメータを変更しても、この点は変化しなかったので、本体側の設定で大幅に変わるとは思えない。
2点目は液晶モニタ上の表示とPCで見た時の表示に差があり過ぎる事。全体的に明るく表示し、ハイライトの色は薄い。このおかげでパッと見た感じが露出オーバーになり、これを基準に調整すると露出アンダーで写る。今回はそれを頭で補正しつつ撮影したが、今度は若干オーバーになってしまうカットが多かった。この連載でさまざまなカメラを触ってきたが同社のカメラの液晶がもっとも相性が悪い。これだけ完成度が上がってくると、液晶モニタの表示を明るいから暗いだけの調整だけではなく、ガンマや発色など撮影者の好みに調整できる機能も欲しい所だ。
この2点に関しては少なくともEOS-1D Mark IIの頃から印象が変わらないので、きっと同社が何らかのポリシーを持ってやっていることだと思うし、筆者がおかしいだけかも知れない。が、もともとキヤノンを使っていた筆者がD1をきっかけにニコンへ変わり、その後キヤノンへ戻れない理由になっている。
由奈ちゃんのかけているメガネ、実は花粉症対策だ。筆者は花粉症とは無縁なので知らなかったのだが、メガネがあるのと無いのでは全然違うらしい。だから水着にメガネを撮ったわけでは無く、単なるお遊びだ。撮影場所が狭いので何かで変化を付けた方がバリエーションに幅が出る。
今回ひとつミスをしてしまった。2点目の水着、オフショットを取り忘れたのだ。申し訳ない。気が付いたのは着替えた後だった。(つづく)
actress 水木由奈@アウラ・エージェント
photographer 西川和久 キヤノン EOS 30D EF 35mm F1.4 L、EF 50mm F1.4
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
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2006/04/14 01:10
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