明けましておめでとうございます! 今週から2006年1月号スタート。Mamiya ZDと、約1年ぶりにきこうでんみさちゃんの再登場だ。撮影日は一瞬日が出たものの(私服 右上/左下)、残念ながらずっと曇天で気温もかなり低い。カメラにもモデルにも不利な条件となってしまった。
Mamiya ZDのスペックは、有効2,150万画素の48×38mmサイズ(キヤノン EOS 5Dで35.8×23.9mm)という巨大なCCDを搭載、最大記録画素数5,328×4,000ピクセル、ISO感度64~400相当(1/3段ステップ)、充電式リチウムイオン電池、メディアはCFカードとSDメモリーカードのデュアルスロット、約13万画素1.8型低温ポリシリコンTFT液晶……などである。Mamiya 645AFレンズが使用できる、モンスターデジタル一眼レフカメラと言えよう。
カメラのセッティングは今回ちょっと複雑だ。衣装1点目はレンズがZOOM AF 55-110mm 1:4.5(F4.5に固定してマニュアル撮影)、ISO64、WB:太陽光、Lサイズ(5,328×4,000ピクセル)のJPEG/sRGBで圧縮はノーマル、カラーモード:スタンダード、シャープネス:中、トーン:ノーマル。
室内自然光(眼鏡なし)の水着1点目は、レンズをAF 80mm 1:2.8(F2.8に固定してマニュアル撮影)、IS0200、他は衣装1点目と同じである。水着1点目の室内RIFA使用(眼鏡あり)は、ISO125、WB:タングステン、Mサイズ(4,096×3,072ピクセル)のJPEG/sRGBで圧縮はファイン、カラーモード:ポートレート、他は同じ。画像はPhotoshopでトーンカーブを使い、主にコントラスト補正、縦横比3:2にトリミング後掲載サイズへ縮小した。アンシャープマスクはかけていない。
セッティングが複雑になった理由はふたつある。ひとつはレンズ2本を使い分け、かつできるだけ低ISO感度で撮影したかったからだ。ズームレンズはF4.5から、80mmの単焦点はF2.8から。室内はどう考えてもF4.5では辛い。従って80mmの単焦点1本勝負となる。ズームレンズは曇天とは言え、F4.5なら何とかISO64でもキープ可能だ。
もうひとつは、始めはLサイズで撮っていたものの、掲載解像度を考えるとさすに大きすぎるので、途中からMサイズへ変更し、圧縮もファインとした。それでもファイルサイズは約7MB。1GBのメディアで約200枚弱しか入らない。カラーモードを後からポートレートへ変更したのは、光量不足の中、少しでも肌色が出ればと思ったからだ。
もうひとつ書かなければならない事として偽色処理がある。このMamiya ZDはIRカットフィルターを標準搭載、ローパスフィルターはオプションとして脱着式になっている。手元にはローパスフィルターも届いたのだが、標準添付のIRカットフィルターを使った。
しかし実際に撮影したJPEG画像を見ると、髪の毛など結構偽色が出ている。したがって始めPhotoshopを使い、偽色処理を行なっているのだ(一部屋外の写真は未処理)。方法は、RGB/8bit→RGB/16bitへ変換、RGBカラー→Labカラー変換、aチャンネルとbチャンネルにぼかし(ガウス)3ピクセルでぼかす、Labカラー→RGBカラー変換、RGB/16bit→RGB/8bitへ変換という手順だ。この方法はその昔、キヤノン EOS DCS 1cや3cを使っていた時に教わった。(つづく)
actress きこうでんみさ
photographer 西川和久 Mamiya ZD AF 80mm 1:2.8, ZOOM AF 55-110mm 1:4.5
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