筆者のホームページで液晶モニターの話が出ていたので、ここでも少し取り上げる。液晶モニターは大きく明るいほど一般受けが良いというのは、この連載だけでなく、ファーストインプレッションでも書いてきた。
ただ筆者の場合、一眼レフに関してはサイズや画素数には全く興味がない。これは撮影中、撮った写真を見て楽しんだり、拡大してピントを確認することがないからだ。また、明るい方が見やすいものの、ご覧のような炎天下では、少々明るくても日陰に入らない限り写真は見えない。
重要視するのは、再生がクイックなこと、変に色を加工して表示しないこと、シャドーからハイライトまで露出のバランスが正確に出ること、この3点となる。特に後半2点さえきちんと表示出来ていれば、Photoshopで加工後のあがりも容易に想像できる。ただこの辺は、一般向けのカメラか、ある程度上級者用のカメラかによってもチューニングが違ってくると思われ、開発側からすればなかなか難しいところであろう。
このα Sweet DIGITALに関しては、特に可もなく不可もなく……といった感じだ。液晶での確認した時の印象とPCで開いた印象とで大幅な隔たりはない。ユーザーであれば何度もテストしてその差を体で覚えるとこもできるが、この手の撮影は一発勝負。液晶表示の正確さだけが頼りとなる。
2週目で風の話を少し書いたが、実は被写体だけでなく、撮影者側にも影響が出る。写真からもわかるように、レフ板に風を受けてしまい固定できず、反射させた光の状態を安定させるのが難しくなるのだ。第三者にレフ板を持ってもらっても安定しないのに、ご覧のようなスタイルで撮影者自身がレフ板を持つとなおさら厳しい状況となる。
更に反動で体も動いてしまい、手ブレが発生。AFでピントを合わせても体が動き、微妙にピントが外れてしまう。三脚で固定すれば? と言う意見もあるだろうが、これだけ吹かれるとあっと言う間に倒れてしまうので無意味である。余談になるが、現在使っている丸レフは、もう5年以上使ってきたもので、白い部分は茶色っぽい白、銀の部分は剥げてしまい新品より反射率が悪くなっている。そろそろ新しいのを購入しないとマズそうだ。
10月号はちょっと涼しくなったが、もう1回だけ頑張って外で水着を撮影する予定だ。カメラは最近発表されたフルサイズのイメージャ搭載機と言えばもうおわかりになるだろう。撮影は今日! お楽しみに!
actress 夏生 祥代@アウラ・エージェント
photographer 西川和久 コニカミノルタ α Sweet DIGITAL
AF DTズーム18-70mm F3.5-5.6(D)
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.iwh12.net/blog/ |
2005/09/30 00:51
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