今回、筆者としては珍しいことをしている。それはバッテリーに、付属の単三電池を使ったことだ。通常だと充電式の単三タイプを使うのだが、あいにく引越しの荷物に紛れてしまい見つからなかったので「バッテリー切れになれば買えばいいか!」と同梱された電池をそのまま使ったのだ。
ところが、これがなかなか無くならない。結果的に2点目の水着、つまり最後の最後でバッテリー切れとなった。枚数に直すと約1,000枚程度だろうか!? もっと早いタイミングで無くなると思っていたので、これには正直驚いてしまった。撮影で普通の単三電池を使うことはここ何年も無く、大昔(?)のOLYMPUS C-1400Lまで遡ってしまう。当時は数十枚でバッテリー切れとなり、非常に効率が悪かったことを想い出した。
これだけのボディやCCD、電子回路、大型の液晶パネルを備えたデジタル一眼レフが、桁違いの枚数を撮影可能になっている。画質の向上も凄まじいが、省電力化も比較にならないほど研究されているのだろう。
*ist DSとDLの大きな違いは、ファインダーのペンタプリズムをペンタミラーに変えたこと。逆に液晶パネルについては2型から2.5型へとサイズアップしている。
気になるファインダーの見え方であるが、内部に見える文字が小さくなったものの、被写体が見づらくなった感じはない。もちろん、2台並べて撮り比べれば差が出るかも知れないが、今年1月頃に*ist DSを触った時の感覚と大きく違わないのだ。初代*ist Dも好きな感じだったので、少なくともこの3台については筆者的に◎である。液晶表示は実際PCで表示した時との隔たりは無く、信用して撮影できる。サイズに関しては、あまり頻繁に見ない関係で、筆者としては気にならない部分である。
私服2点目の写真は全てDA40mmF2.8 Limitedだけで撮影した。雨が酷かったので、レンズを換えづらいのと、そのコンパクトさが魅力だったからだ。写りはご覧のようにシャープで抜けも良く、変な癖もない。非常に使い易いレンズといえよう。加えてこのレンズと*ist DLとの組み合わせは、これで一眼レフ?? と思う程、コンパクトにまとまる。発表当初から、このレンズには注目していたのだが、やっと使うことができた。予想通りお勧めの1本だ。
色に関しては全てデフォルトで撮っている。後からトーンカーブを触っているとはいえ、元のデータ自体も少しハイコントラストで派手目。購入層を考えると、撮ってそのまま使える絵にチューニングしているものと思われる。もちろんカメラ側で変更可能なので、素材性重視の場合は適当に調整すればいいだろう。
さて、実際使って気になったのは2点。AFと再生が若干遅めである。特に再生はモードを切り替えてからひと呼吸おいて表示される。ただ、これに関しては雨に濡れながら撮っていたこともあり、気持ち的に「早く! 早く!」と思っていたので、余計そう感じただけかも知れない。(つづく)
actress 由梨@アウラ・エージェント
photographer 西川和久 PENTAX *ist DL FA31mmF1.8AL Limited, DA40mmF2.8 Limited, FA50mmF1.4
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西川 和久 (にしかわ かずひさ)
1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!
http://www.cfc.co.jp/knishika/index.html |
2005/07/15 00:53
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