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5月号【SACHI + ニコン D2X】第3週

~ボディの3つの改善点


 D2Xのボディ関連について少し詳しく書きたい。まずD1Xと比較して良くなったことは、バッテリー駆動時間、AFの精度、ファインダーの見やすさ、この3点だろうか。

 バッテリーに関しては驚くほど良くなっている。とにかくなかなか減らないのだ。まだあまり本格的に使っていないが、1回もインジケータのメモリが減ったことはない。枚数にして1,500~2,000枚程度。600万画素/ファインのJPEGで1GBのメディア4~5枚分に相当する。予備に1本持てば、少なくともグラビア系に関してはまず使い切ることは無いだろう。バッテリー自体もサイズで約2/3、重量も軽くなっている。


 次にAFの精度であるが、これは一般的な見方(特にデジカメの記事として画像を見る場合)と筆者とではかなり隔たりがある。前者はジャスピン以外は許さない的な雰囲気があるが、筆者的には実際カットとして使える範囲で合っていれば問題無いのだ。

 そしてD2Xは、使えるカットとしてはほぼ100%の精度を持つ。つまり大外れすることが無いのだ。今回計40枚の写真を掲載するが、画面上で1:1に表示すると若干ピンの甘いカットも入っている。ただ、この範囲であればグラビア的には大丈夫。掲載するサイズにもよるものの、ちょいとシャープネスを加えれば紙の上では解らなくなってしまう。D1Xは極端に外すことがあり、表情がいいのにもったいない……というカットを量産するパターンもしばしばあり、この点は非常にありがたい。


 ただ真ん中以外のAFエリアの精度はイマイチのようだ。この点は他の一眼レフでも言えることなので、目くじら立てるほどではないだろう。ファインダーに関しては明るく疲れにくい感じである。

 逆に(将来的に増える可能性もあるが)気に入らないのは、現時点ではシャッター音と液晶モニタだ。シャッター音は軽く余韻が残らない。用途にもよるだろうが、もっとガッシャンガッシャン、力強い感じで鳴って欲しかった。

 液晶モニタに関しては、大きくそして明るくなったので、一般的には受けは良いと思われる。ただ、実際使ってみると、どうもパソコンで開いてモニタで見た時の絵と違う感じに表示されるのだ。これは筆者がコンパクト型の記事でよく書く話であるが、液晶モニタの方が明るく綺麗に見える。また微妙なグラデーション、例えば白トビしそうな部分など、均一的に見えてしまい状態が把握し難い。この点はD1系の方が忠実だったように思う。

 余談になるが、Nikon Captureも何とかして欲しい項目のひとつだ。別件でCCDRAWを使った撮影を行なったのだが、その現像は、はっきり言って苦痛だった。現像時間がかかるという文句ではなく、ユーザーインターフェースがまるでなっていない。もし現像部分のSDKだけ入手できるのならUIの部分は全て作り直したい気分である。辛口になってしまったが、研究そして改善をお願いしたい。(つづく)

actress SACHI
photographer 西川和久
Nikon D2X
Ai AF Nikkor 24mm F2.8D, 35mm F2D, 85mm F1.4D
special thanks BAR Lasile




西川 和久
(にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中! http://www.cfc.co.jp/knishika/index.html

2005/05/20 00:55
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