デジカメ Watch
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3月号【渡部由起子 + オリンパス E-300】第3週

~雰囲気を出す技


 今回、時間的にはこの赤い私服の方を先に撮っている。朝9時に集合し、9時半ぐらいからスタートしているが、早い時間の方が人が少なかったり、店がまだオープンしていないので撮り易いからだ。東京都内、特に街中は、背景に店などが写るだけでも怒られるケースが非常に多い。いらぬトラブルを避けるため、早い時間から撮り始めるとよい。

 そう言えば、この件で面白い話がある。去年だったろうか。代官山の近くに比較的大きな写真専門学校があるのだが、学生達がよく近所で作品撮りをしている。その中の1グループがなんと代官山アドレス前に巨大な白布をレフ板代わりに下へ敷き、写真を撮っているのだ。もし同じことを筆者が無許可でやった場合、直ちに警備員が飛んでくるだろう。ある意味、学生は得だな! と思いながらも、ほほえましい風景だ。せっかくそこまでしているのに、被写体の向きが逆、というオチがついたが。


 私服2点については、諸事情で完全に2人で撮影した。その関係もあり、真ん中2枚に関しては撮影中カットは物理的に撮れず、こんな感じでオフショットの写真になっている。スタジオは14時から17時までお借りしているので、ちょっと急ぎながらの昼食となった。とは言え代官山から江戸川橋までなので、時間はさほどかからない。

 後半のカットは前回と同じ水着であるが随分雰囲気が違うと思う。撮った場所は控え室。筆者はけっこう更衣室で撮るのが好きで、グチャグチャ感だったり、鏡があったり、無機質なスタジオ内に対して短時間とは言え何となく生活感があるからだ。例えば、筆者のサイトにある安田美沙子ちゃんのDVDビデオ“mixture”の表1も実はタレント用の控え室だ。後ろに衣装が並び、何となく賑やかな感じがする。

 左下の鏡技(?)は、筆者が昔からよく使う手のひとつ。写真が何か独特の空気になる。難しいのは気を抜くと撮影者が鏡に映ってしまうことだ。その関係もあり、アングルは少し限定されるものの、例えば、これでもっと寄って、鏡に映った唇と本物の唇のアップを同時にマクロで撮ると結構色っぽい。この時、ルージュで鏡に落書きしておくと更に面白い写真になる。(つづく)


actress 渡部由起子
photographer 西川和久
OLYMPUS E-300
ZUIKO DIGITAL 14-54mm F2.8-3.5, ED7-14mm F4.0, ED50mm F2.0 Macro
special thanks festasole
STUDIO CRUCE



URL
  製品情報
  http://www.olympus-esystem.jp/products/e300/



西川 和久
(にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、いろメロ待受@DWANGOのグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中! http://www.cfc.co.jp/knishika/index.html

2005/03/18 00:07
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