6月号【乃下未帆 + オリンパス・ペンライトE-PL1】4週目
~オフショット編

 今回使わなかった機能として「ライブガイド」と「i-FINISH」がある。これらは初心者がより綺麗に撮れる仕掛けだ。もちろん上級者でも常にいろいろ設定して気合を入れて撮っているわけではないので、気楽に撮る時には役に立つ機能ともいえる。

 「ライブガイド」は、3ステップでライブビューを見ながら思い通りの写真が撮れるモードだ。調整できるのは、「鮮やかさ」、「色合い」、「明るさ」、「背景のボケ味」、「動感を変える」この5項目。液晶パネルの右側にこれらのアイコンが縦に並び、機能を選択、スライダーで変化を調整して、シャッターを切ればOK。マニュアル露出で同じことをするには、はじめの2つはメニューの該当項目を設定、後ろ3つはシャッタースピードと絞りを調整する……と、ちょっとした知識が必要だ。

 「i-FINISH」は、撮影時の臨場感を鮮やかに再現する機能。具体的にどのファンクションを調整しているのかは分からないが、色やコントラストを最適化する。オリンパスのWebサイトには夕景のサンプルがあり、確かにi-FINISH撮影時の方がいい感じだ。いずれにしても、カメラがどんどんインテリジェントになると、特に初心者でも綺麗な写真を撮れるようになり、ますます写真が好きになることだろう。

オリンパス・ペンライトE-PL1 + M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-F5.6 L
ISO100 / WB:オート / F5.6 / 1/250秒 / RAW(OLYMPUS Viewer 2で現像)



 このE-PL1、実際ご覧頂いたように、画質はなかなか。ボディはコンパクトなので、どこへ持って行くにも苦にならない。今回の撮影のように、EVFを使うにしても液晶モニターを使うにしても、数10分連続しての撮影には向いていないが、もともとの用途だと思われるスナップ中心、そしてコンパクトカメラでは得られない高画質や画角を楽しむカメラだ。もうすぐ夏真っ盛り。海や山に持って行きたいカメラといえよう。

actress乃下未帆
photographer西川和久
ペン・ライトE-PL1
M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-F5.6 L



西川和久
(にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!http://www.iwh12.jp/blog/

2010/6/25/ 00:00