2週目カメラの設定は、上ブロック下ブロックともISO100、レンズは「ZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2 SWD」のみを使用し、上ブロック左下以外は、F3.2~3.5、シャッタースピードは1/160~1/200秒となっている。上ブロック左下はさすがに外光がそのまま当たり、明るいのでF5.6で1/320秒だ。
ズームレンズで使った画角は、左上から14mm、35mm、35mm、35mm、24mm(上ブロック)、21mm、30mm、19mm、23mm、35mm(下ブロック)となっている。上ブロックは、比較的空間が広いので35mm(35mmフィルム換算70mm)中心に。下ブロックは、場所が狭いのでその場その場で合わせているのだろう。結構バラバラだ。この画角を決めるのは撮影中に無意識で行なっているので結果論。ただ後から見ても妥当なところだろうか。
「E-620」で扱い難かった部分として、AFの測距点が小さくわかり辛いことがあげられる。機能的には「7点全点ツインセンサー」を搭載。7点全点が2ラインのツインセンサー構成で、加えて中央部の5点は縦横それぞれの2ラインとなっている。技術的にはしっかりているものの、あの小柄なファインダーに7点あると、どうしても1点1点は相対的に小さく見えてしまう。筆者の視力の関係もあるのだろう。
今月号は、RAW現像に関して「仕上がり」は「NATURAL」のみを使っている。「PORTRAIT」や「VIVID]などいろいろ試してみたが、どうもしっくりこなかった。「コントラスト」はほとんどが±0、部分的に+1といったところ。ただ「階調」に関してはほぼ全て「ハイキー」にしている。「標準」と比較すると、ちょうどトーンカーブの中央を少し引っ張った感じに良く似ているためだ。
「ホワイトバランス」に関してはダイレクトに色温度を設定している。撮影している場所にもよるが屋内は「4200~4600K」の間。少し青っぽカットもあるかも知れないが、これは黄色いより青っぽい方が個人的には好みだから。もちろんシーンによって逆に黄色っぽくすることもある。ケースバイケースなのだが、率としては青っぽくすることの方が多い。
そう言えば、この連載で昔よく触れていた話題として「液晶モニターとPCのディスプレイの発色や明るさの違い」があったが、ここのところ、この点についてはほとんど書いていない。理由としては2つあり、1つは「許容範囲で一致するカメラが多くなった」のと、もう一つは「RAWなので露出さえ合っていれば、後は現像でどうにでもなる」点だろう。特に後者の影響は大きく、試し撮りして液晶モニターで確認、極端に変な色や露出オーバー(もしくはアンダー)になっていない限り、撮影を続けている。
みかちゃんは、どうやら体が硬いらしく、バックショット系のポーズがやり辛そうだったので聞いたところ、当たりだった。ただ彼女の場合、基本胸狙いなのであまり気にする必要は無いのだが「もっと柔らかくしないと~(笑)」と、ワイワイ話しながらの楽しい現場だった。(つづく)
actress雛田みか@AVILLA
photographer西川和久
オリンパスE-620
ZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2 SWD
2009/6/12/ 00:00