6月号【雛田みか + オリンパスE-620】2週目
~RAW現像は「ハイキー」中心!


 2週目カメラの設定は、上ブロック下ブロックともISO100、レンズは「ZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2 SWD」のみを使用し、上ブロック左下以外は、F3.2~3.5、シャッタースピードは1/160~1/200秒となっている。上ブロック左下はさすがに外光がそのまま当たり、明るいのでF5.6で1/320秒だ。

 ズームレンズで使った画角は、左上から14mm、35mm、35mm、35mm、24mm(上ブロック)、21mm、30mm、19mm、23mm、35mm(下ブロック)となっている。上ブロックは、比較的空間が広いので35mm(35mmフィルム換算70mm)中心に。下ブロックは、場所が狭いのでその場その場で合わせているのだろう。結構バラバラだ。この画角を決めるのは撮影中に無意識で行なっているので結果論。ただ後から見ても妥当なところだろうか。

 「E-620」で扱い難かった部分として、AFの測距点が小さくわかり辛いことがあげられる。機能的には「7点全点ツインセンサー」を搭載。7点全点が2ラインのツインセンサー構成で、加えて中央部の5点は縦横それぞれの2ラインとなっている。技術的にはしっかりているものの、あの小柄なファインダーに7点あると、どうしても1点1点は相対的に小さく見えてしまう。筆者の視力の関係もあるのだろう。

 今月号は、RAW現像に関して「仕上がり」は「NATURAL」のみを使っている。「PORTRAIT」や「VIVID]などいろいろ試してみたが、どうもしっくりこなかった。「コントラスト」はほとんどが±0、部分的に+1といったところ。ただ「階調」に関してはほぼ全て「ハイキー」にしている。「標準」と比較すると、ちょうどトーンカーブの中央を少し引っ張った感じに良く似ているためだ。

 「ホワイトバランス」に関してはダイレクトに色温度を設定している。撮影している場所にもよるが屋内は「4200~4600K」の間。少し青っぽカットもあるかも知れないが、これは黄色いより青っぽい方が個人的には好みだから。もちろんシーンによって逆に黄色っぽくすることもある。ケースバイケースなのだが、率としては青っぽくすることの方が多い。

 そう言えば、この連載で昔よく触れていた話題として「液晶モニターとPCのディスプレイの発色や明るさの違い」があったが、ここのところ、この点についてはほとんど書いていない。理由としては2つあり、1つは「許容範囲で一致するカメラが多くなった」のと、もう一つは「RAWなので露出さえ合っていれば、後は現像でどうにでもなる」点だろう。特に後者の影響は大きく、試し撮りして液晶モニターで確認、極端に変な色や露出オーバー(もしくはアンダー)になっていない限り、撮影を続けている。

 みかちゃんは、どうやら体が硬いらしく、バックショット系のポーズがやり辛そうだったので聞いたところ、当たりだった。ただ彼女の場合、基本胸狙いなのであまり気にする必要は無いのだが「もっと柔らかくしないと~(笑)」と、ワイワイ話しながらの楽しい現場だった。(つづく)

actress雛田みかAVILLA
photographer西川和久
オリンパスE-620
ZUIKO DIGITAL ED 14-35mm F2 SWD



西川和久
(にしかわ かずひさ) 1962年11月生まれ。もともとPC系のライター&プログラマーであったが、周辺機器としてデジカメを使い出してから8年。気が付くとグラビアカメラマンになっていたと言う特殊な経歴の持ち主。初めて使った一眼レフはCanon EOS DCS 1c。現在、dwango.jp(待受)のグラビアマガジン、着エロ系DVDのジャケ写などで活躍中!http://www.iwh12.jp/blog/

2009/6/12/ 00:00