気になるデジカメ長期リアルタイムレポート

PENTAX Q7【第8回】

カスタムイメージとフィルター効果を組み合わせる!

 今回は、PENTAX Q7に搭載されているカスタムイメージを総ざらいしてみましょう。カスタムイメージとは画作り設定の一種のことで、撮影する画像を演出できるおもしろい機能です。

 筆者は通常は「ナチュラル」に設定して撮影していますが、カラフルにしたいときは「鮮やか」か「風景」に、少し変化を加えた明るい色合いが欲しいときは「雅」か「ポップチューン」に、ほっこりしたいときは「ほのか」に、アーティスティックな気分のときは「モノトーン」、とんがった気持ちのときは「銀残し」や「クロスプロセス」に設定して遊んでいます。

  • 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
  • 縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。

カスタムイメージ全11種類の比較

カスタムイメージ:ナチュラル
カスタムイメージ:鮮やか
カスタムイメージ:人物
カスタムイメージ:風景
カスタムイメージ:雅
カスタムイメージ:ポップチューン
カスタムイメージ:ほのか
カスタムイメージ:銀残し
カスタムイメージ:リバーサルフィルム
カスタムイメージ:クロスプロセス
カスタムイメージ:モノトーン

 JPEG撮影のときは事前に設定する必要があるカスタムイメージですが、RAWで撮っておけばカメラ内RAW現像時にそれらのカスタムイメージを適用させることができるので、画作り設定で遊びたい被写体を撮影するときはRAWでの撮影をオススメします。

 これらのカスタムイメージは詳細設定で彩度やシャープネスなどをデフォルトの設定値から変えて遊ぶことができるのですが、そのなかでも「モノトーン」、「ほのか」、「銀残し」の3種類は9種類のカラーフィルターをかけることができます。同じカスタムイメージでもカラーによってかなりイメージの変化があるので、被写体によって色々変えて試してみると新たな出会いがあって楽しかったりします。

 今回の作例では、「モノトーン」は手前の花のグラデーションを引き出してくれたグリーンが、「ほのか」は花のピンクと枝の緑のバランスをキレイに見せてくれたイエローが、「銀残し」は紫色を濃厚にしてくれるレッドのフィルターが筆者は好みでした。

カスタムイメージ「モノトーン」にフィルター効果を適用

(参考)カスタムイメージ:ナチュラル
フィルター効果:なし
フィルター効果:グリーン
フィルター効果:イエロー
フィルター効果:オレンジ
フィルター効果:レッド
フィルター効果:マゼンタ
フィルター効果:ブルー
フィルター効果:シアン
フィルター効果:赤外調

カスタムイメージ「ほのか」にフィルター効果を適用

(参考)カスタムイメージ:ナチュラル
フィルター効果:なし
フィルター効果:グリーン
フィルター効果:イエロー
フィルター効果:オレンジ
フィルター効果:レッド
フィルター効果:マゼンタ
フィルター効果:パープル
フィルター効果:ブルー
フィルター効果:シアン

カスタムイメージ「銀残し」にフィルター効果を適用

(参考)カスタムイメージ:ナチュラル
フィルター効果:なし
フィルター効果:グリーン
フィルター効果:イエロー
フィルター効果:オレンジ
フィルター効果:レッド
フィルター効果:マゼンタ
フィルター効果:パープル
フィルター効果:ブルー
フィルター効果:シアン

 パソコンでの編集に慣れてしまうとカメラでいろいろ設定するのはめんどくさいと言う方もいらっしゃるかもしれませんが、いじりだすと意外にもハマってしまうほどおもしろくて奥が深いので、この機能をあまり使っていないという方も、ぜひ使って遊んでみてください!

水咲奈々

(みさき なな)東京都出身。知り合いの写真家の作品撮りにモデルとして関わったことがきっかけで写真に興味が沸き独学で写真の勉強をし、作品を持ち込んだ出版社に編集として入社。2010年独立。現在はカメラ雑誌の編集やWebでのカメラレビュー、写真講座の講師として活動中。「Pentax+」でも記事を連載。 Twitter:@cosaruruブログ:http://misakinana.com