Leofoto FIELD REPORT 三脚のある美しい写真
針の穴を通すように鉄道車両をフレーミングするために
助川康史さんが選んだ構図の維持と正確性に優れた三脚「LM-404CL+GC-404C+G4」
- 提供:
- 株式会社ワイドトレード
2023年9月20日 17:30
鉄道写真はフレーミングが鍵を握る。編成写真では列車の形や車両の数に合わせた微妙なポジション調整が、鉄道風景では画面の中でどこに列車を配置するかが重要となる。時には脚立に乗った状態で撮影するなど、三脚の高さが必要なシーンもある。
そんな鉄道写真の世界で助川康史さんが選んだのが、レオフォトの三脚で最も大きい「LM-404CL」だ。さらにギア式センターポールの「GC-404C」とギア雲台「G4」を組み合わせることで、より正確な構図決定を可能としている。その使い勝手の良さを、助川さんに解説してもらった。
※本企画は『デジタルカメラマガジン2023年10月号』より転載・加筆したものです。
針の穴を通すような繊細な構図を手に入れる
鉄道撮影は三脚の出番が多い。例えば編成写真の場合、列車の大きさや形を想像してフレーミングするのだが、レールの踏面を画面の隅に持ってくるか、それともレールの側面を画面の隅に持ってくるかなど、列車の形や両数によって微妙に変える。
また、鉄道風景の撮影でも余分な物をギリギリでフレームアウトさせたり、アングル自体の微妙なバランスを調整したりと、どれも「針の穴を通す」ようなフレーミング精度が大切だ。だからこそ三脚や雲台の存在が重要になる。
鉄道写真で使う焦点距離は超広角から超望遠までさまざまだが、中でも望遠レンズを使った撮影が多い。列車そのものを大きく写す編成写真はもちろん、鉄道風景でさえも望遠レンズが活躍する。
しかし焦点距離が長くなるとどうしても気になるのがフレーミングの「維持力」と「正確性」だ。望遠系での撮影は手元が1mm動いただけでもフレーミング内の被写体は1m以上動いてしまうこともあるからだ。
私が愛用しているLM-404CLはレオフォトの中で最も大きいが、大型脚立に乗って撮影をすることもあるので、さらにギア式センターポールのGC-404Cを装着して最大約250cmの高さになる超大型仕様にしている。
LM-404CLは全伸長が2mを超えるレオフォト最大の三脚。LM-404CLにギア式センターポールのGC-404Cを組み合わせることで、さらなる高さの確保や調整を容易にしている。雲台は、望遠域での撮影で正確なフレーミングを助けてくれるG4を選択。撮影自由度を格段に広げてくれるシステムだ。
脚を長く伸ばしても揺れをまったく感じないがっしりとした剛性感と安定感は頼もしい限り。フレーミングの「維持力」は抜群だ。そして特筆すべきはその軽さ。ワンサイズ小さい三脚と同等の軽さに感じる。これこそがカーボン三脚ならではのメリットだ。
また、3Way雲台などでアングルを決めて固定するとき、締め付け時にどうしても動いてしまうという経験はないだろうか。そこで威力を発揮するのがアングルの微調整が簡単&確実なギア雲台G4だ。
耐荷重量が20kgもあるので、ハイエンドカメラ&望遠レンズという重量級の機材を乗せても滑らかに微調整できてフレーミング決定後も動いてしまうことがない。ポテンシャルの高い、段違いの「正確性」を見せてくれる。これなら広角系や標準系での撮影はもちろん、望遠系の撮影で「針の穴を通す」フレーミングも楽々だ。
レバーをフリーにすれば大きく動かせるので迅速なセッティングもお手の物。ノートリミング構図にこだわる人にはG4が頼れる相棒になることは間違いない。
ハイクラスな写真作品を目指す表現者であれば、カメラやレンズを選ぶように三脚や雲台選びにもぜひこだわってほしい。