EOS 5D Mark II / EF 70-200mm F2.8 L IS II USM / 約4.1MB / 5,616×3,744 / 1/500秒 / F2.8 / -0.3EV / ISO100 / WB:曇り / 200mm |
EOS 5D Mark IIに装着。価格は31万5,000円。 |
フィルム時代からの定番中の定番、70-200mm F2.8がリニューアルしました。普段からIS付きの旧モデル「EF 70-200mm F2.8 L IS USM」を多用しているので、興味津々で試用しました。
まずは頑丈そうな造りの鏡胴や、滑らかなズームリングとフォーカスリングの操作感に感心します。AFも高速で、ストレスを感じることはありませんでした。レンズフードにロックがついたのもうれしい変更点です。
また、手ブレ補正が良く効く印象です。ファインダーの中でぴたりと止まるのに驚きました。補正効果は従来の3段分から4段分に向上しています。2,000万画素や1,800万画素クラスのボディになると、ちょっとしたブレが心配で何カットも撮ってしまいますが、旧レンズよりカット数を減らしても安心できるほど、ヒット率は高く感じました。
画質も素晴らしいです。びしっと決まったときのシャープな描写は、明らかに旧レンズの品質を越えています。ただし、周辺光量補正データを使わない場合、EOS 5D Mark IIだと絞り開放からF4までは周辺が暗くなります。APS-CセンサーのEOS 7Dだと気になりません。
近距離での画質がシャープになったのも、旧レンズよりうれしいところです。また、70-200mm F2.8は後ボケだけでなく、前ボケを作るのに多用するレンズなので、ボケについても気になるところでしょう。どちらのボケも柔らかく、満足いく描写でした。しかも最短撮影距離は1.2m。旧製品が1.4mだったので、最大撮影倍率が0.17倍から0.21倍に上がっています。
寄って良し、引いて良しの隙のないレンズです。31万5,000円と高価なレンズですが、価格に見合った働きをしてくれそうです。
【2010年8月16日】「旧モデル『EF 70-200mm F4 L IS USM』」との表記を「旧モデル『EF 70-200mm F2.8 L IS USM』」に改めました。
- 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、別ウィンドウで800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
EOS 7D / EF 70-200mm F2.8 L IS II USM / 約3.6MB / 5,184×3,456 / 1/15秒 / F8 / -0.3EV / ISO100 / WB:日陰 / 200mm |
2010/8/16 00:00