デジカメアイテム丼
和の心でTHETAを携える
よしみカメラ「鞘 -SAYA -」
Reported by 本誌:鈴木誠(2014/12/18 12:00)
全天球カメラRICOH THETAの専用ケースが、よしみカメラから発売されている。「鞘 -SAYA -」と名付けられたそのケースは、刀の“さや”をイメージし、撮りたいときにサッと使えるよう製作したものだという。
このケースはもともとキャメルカラーが出ていたが、THETA m15のカラバリ展開を踏まえてホワイトカラーが追加された。「鞘」という名前に加え、印籠にも通じるような、どこか和の雰囲気を感じさせるシェイプが印象的だ。
ケース部分の構成パーツは、THETAのグリップ側にかぶせるボトムカバーと、レンズ側カバーの2つ。本革素材のケースは、シャッターボタンの周囲にピタリと合う形状と、コバの仕上げにも手間を感じさせる。このディテールを見ると、税別1万2,000円という価格設定もわかる気がしてくる。
手元にあるケースはまだ使い始めで多少の固さがあるが、革製品らしく馴染んでくると、使う楽しみがさらに増してきそうだ。
また、ケースには同色のネックストラップが同梱されている。ボトムケースは付けずに本体カラーを見せるように首から提げるのもアリだろう。これならボトムケースの写り込みも回避できる。
ボトムケースは、同社の専用一脚「自分撮りII(シータ棒)」(1,980円)の取り付けに配慮し、三脚ネジ穴部分に穴が空いている。
このよしみカメラのシータ棒は、長さが18〜54cmで可変。ラジオのアンテナのように伸縮する。同じ構造の自撮り棒の中では、伸縮時の抵抗が固すぎず、扱いやすいと感じた。
シータ棒として決して長いほうではないものの、アングルのバリエーションをつけるには十分だし、軽くてコンパクトなのが嬉しい。また、カメラ台部分が取り外せるため、ネジを鞘ケースの穴から差し込みやすい。鞘ケースとの相性はバッチリだ。