デジカメドレスアップ主義
α7ハンドメイドケース一番乗り
ソニーα7 + Tessar 50mm F2.8
Reported by澤村徹(2013/11/28 08:00)
- ボディ:ソニー α7
- レンズ:カールツァイス テッサー 50mm F2.8
- マウントアダプター:KIPON CRX-NEX(焦点工房)
- ケース:リコイル ソニーα7R/α7用ブライドルレザーケース(J.ベイカー)
- ストラップ:アクリュ カシェTYPE4 ショルダーストラップ【馬革】(ブラック)
11月15日、ソニーのフルサイズミラーレス「α7」および「α7R」が発売になった。その翌日、カメラアクセサリーブランドのリコイルのブログに、α7/7Rケースの試作品が掲載されていたのをご存じだろうか。元々リコイルは、ハンドメイド系のカメラアクセサリーブランドとしては新機種向けの製品リリースが早い方だ。しかしながら、発売翌日に試作品の写真を拝めるとはさすがに意表を突かれた。今回はこのケースを軸に、α7をドレスアップしてみた。
※この記事を読んで行なった行為によって生じた損害はデジカメWatch編集部、澤村徹および、メーカー、購入店もその責を負いません。また、デジカメWatch編集部および澤村徹は、この記事についての個別のご質問・お問い合わせにお答えすることはできません。
今回のケースは高級皮革として有名なブライドルレザーを使用しているが、あえて革の銀面の傷をそのまま取り込み、ワイルドタイプとしているのが特徴だ。トリミングする部位によってケース個々の表情が異なり、ある種のオンリーワンスタイルとなる。リコイルのケースは男性的なデザインの製品が多いが、こうしたレザーのセレクトがテイスト作りに大きく貢献している。なお、定番カラーのブラックブライドル、各種バケッタレザー、アンティークカラーなどもラインナップする予定だという。
造形面ではグリップまわりのタイトフィットが好印象だ。スリットを入れて立体的に縫い合わせ、レザーが浮くことなくグリップにしっかりと沿う。こうした工夫が功を奏し、ホールド感のよいレザーケースになっている。また、本製品は付属ネジで三脚穴に固定するタイプのケースだが、付属のネジ自体に三脚穴が空いている。細かい部分にも気配りしている点が好印象だ。
ストラップはアクリュのカシェTYPE4を合わせてみた。従来牛革でリリースされていた製品だが、マテリアルを牛革よりやわらかい馬革に切り替えてのリニューアルリリースとなった。一枚革のシンプルなデザイン、金具をすべてレザーで包むギミック、裏面の防水加工などは従来通り継承している。また、取り付け部のレザーは裏側にナイロンテープを貼り合わせ、強度と耐久性に気を配っている。奇を衒わず飽きのこないデザインは、まさにスタンダードの風格だ。
今回はKIPON製のマウントアダプターを使い、コンタレックスのレンズを付けてみた。コンタレックスはツァイスイコンが1960年代に投入した高級一眼レフだ。以前から、KIPONはEマウント用のコンタレックスマウントアダプターを製造しており、それがα7/7Rでもケラレなしで使用できる。筆者が知るかぎりでは、これまでコンタレックス用レンズのデジタルフルサイズ撮影は不可能だったはずだ。
α7/7Rの登場により、コンタレックス用レンズがはじめてデジタル環境でその本領を発揮することになる。コンタレックス以外にも、はじめてα7/7Rで本領発揮するオールドレンズが数多くあり、α7/7Rとその相性については、後日じっくりと掘り下げてみたい。
α7/7Rのデザインは、ペンタ部の形状について賛否両論あるだろう。NEXシリーズが既存のカメラと一線を画したデザインを採用していただけに、原点回帰的なデザインは良くも悪くも期待を裏切っている。しかし、そのカメラらしいデザインが幸いし、オールドレンズを付けると実に収まりがよい。一眼レフ用の標準レンズや少し暗めの中望遠レンズを付けると、デザイン的にもボディサイズ的にもバランスのよい外観だ。
操作面ではキーアサインが充実しており、拡大表示やISO感度を好みのボタンに割り当てられる。オールドレンズ撮影というイレギュラーな使い方も、セッティング次第で快適に操作できるのがアドバンテージだ。一点気になったのは、本機に付属するストラップ用リングは通常のものより小さい。少なからず装着可能なストラップを選ぶので、ドレスアップ面で留意しておきたいポイントだ。
- ・作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
- ・縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。