デジカメドレスアップ主義
手仕事極まるカメラジュエリー
FUJIFILM X-E1 + Elmarit-R 24mm F2.8
(2013/2/20 00:00)
- レンズ:ライツ エルマリートR 24mm F2.8
- マウントアダプター:メタボーンズ スピードブースター L/R-X mount(デジタルホビー)
- カメラケース:鳥井工房 X-E1エバレディケース(サドルプルアップ/コニャック)
- ストラップ:FReCS-ConsumerX Black
- ソフトレリーズボタン:ジェイツジムラ “I Believe I Can Fly”
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カメラジュエリーが好評のジェイツジムラから、個性派ソフトレリーズボタンが登場した。ソフトレリーズボタンはその大半が円形だが、“I Believe I Can Fly”と名付けられた本製品は、フェザーをモチーフした非円形である。マテリアルは既存のカメラジュエリーと同様、シルバー925だ。純銀製というだけでもめずらしい上に、非円形というチャレンジマインド旺盛な製品に仕上がっている。
一見するとキワモノアイテムのようだが、実物に触れると印象が一変する。上面はゆるやかにアールを描いており、凹みが指の腹にしっくりとフィットするのだ。また、見た目よりも薄作りで、羽根の軽さが伝わってくる。現時点では試作品だが、販売する際は2万6,000円程度を想定しているという。
さて、このように特異な外観のソフトレリーズボタンだが、非円形ということで取り付けはちょっとした問題がある。本製品は約45度の角度が正位置となるが、シャッターボタンのスクリューは機種によって様々であり、必ずしても正位置で止まってくれない。そのため本製品は、カメラを持ち込んで個別に調整して納品することになるという。こうしたきめ細かい対処はハンドメイドブランドならではの手仕事だ。
なお、ジェイツジムラの国内販売はこれまで直販(ネット通販とリアル店舗)のみだったが、本年2月20日よりマップカメラでも取り扱いがスタートした。もともと海外では人気の高いブランドだったが、今後は日本国内でもカメラジュエリーの人気が高まりそうだ。
カメラケースは鳥井工房のX-E1エバレディケースを選んでみた。鳥井工房は最近レザーのバリエーションを増やしており、本製品はベルギーのマシュア社製サドルプルアップを用いている。レザーを曲げると染みこんだオイルが移動し、濃淡となってあらわれる。見た目は地味だが上品な光沢感があり、高級志向の硬派なケースに仕上がっている。
ストラップはFReCS-ConsumerX Blackを合わせてみた。いわゆるイージーアジャストタイプの製品で、ワンアクションでストラップの伸縮が可能だ。米国製ミルスペック素材を日本で縫製したヘビーデューティーなストラップである。なお、FReCSシリーズはプロバージョンとコンシューマーバージョンがあり、コンシューマーバージョンはショルダーパッドを採用している点が特徴だ。
今回はライカRマウントのスピードブースターでエルマリートR 24mm F2.8を装着した。X-E1に装着した際は、24mm×0.71倍×1.5倍で35mm判換算25.6mm相当となる。ほぼ本来の画角での撮影といって支障ないだろう。ライカRレンズはEOSフルサイズ機にも装着できるが、このレンズはEOSフルサイズ機だとミラー干渉のリスクがある。エルマリート24mmでフルサイズ撮影できるのは、スピードブースターならではのアドバンテージだ。
所有するライカRレンズを試したところ、エルマリートR 28mm F2.8 Type I、エルマリートR 35mm F2.8 Type I、ズミクロンR 50mm F2など、多くのライカRレンズがスピードブースター L/R-X mountに装着できた。ただし、スーパーアンギュロンR 21mm F4は無限遠近辺で内部干渉が発生した。装着を試す際はピントリングを最短側にして取り付け、その後ゆっくりと無限遠側にまわしていく。もし途中でピントリングの動きが止まったら、内部で干渉していることになる。スピードブースターは補正レンズが剥き出しになっているので、干渉については十分に注意しよう。
- ・作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
- ・縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。