フォトアプリガイド

定番iOSアプリ特集(4)「ProCamera 7」

JPEG保存品質の設定も可能な多機能カメラアプリ

定番アプリ特集の4回目は、iOS純正カメラアプリの代替として知られる多機能カメラアプリ「ProCamera 7」を紹介する。

試用バージョンは5.3。価格は300円。

「ProCamera 7」は撮影支援機能が充実していることも人気の要因のひとつだが、もうひとつ特徴的なポイントがある。それが、画像の保存形式を選べる点だ。画像編集アプリの中には、編集した画像を他形式で保存するものもあるが、カメラアプリとしては珍しい。

選べるのは、基本となる「JPEG」と「TIFF」(uncompressed/LZW)の2つ。写真を素材として高品質に保存しておきたいなら「TIFF」を、常用には「JPEG」をといったような使い分けができる。

また、JPEGの保存品質(圧縮率)を任意に指定できるのも、スマホ向けカメラアプリとしては珍しい機能だ。

撮影支援機能としては、夜間撮影向けの「ナイトモード」などを搭載。また、ホワイトバランスのロック、グリッド表示など基本的な機能も備える。撮影比率は「4:3」のほか「1:1」「16:9」など、複数の比率に対応する。

撮影後の画像に対しては、エフェクトの付加やトリミング・回転、明るさやコントラストなどの編集にも対応する。

「ProCamera 7」は、代替カメラアプリとして求められる「多機能さ」と「使い勝手のよさ」が絶妙なバランスで保たれており、初心者から上級者まで幅広い層で活躍しそうだ。

その一方で、写真を素材として扱いたいユーザーにとっては、TIFFで保存できるのは一種のアドバンテージになる。画質を求めるユーザーにとっても、数少ない優良なフォトアプリといえそうだ。

飯塚直