フォトアプリガイド

PhotoShake! Pro(Android)

振ると写真が変わる!新感覚の分割フレームアプリ

 今回紹介するのは、スマートフォンで撮影、あるいはスマートフォン内に取り込んだ画像データに対してフレームを付けるアプリ「PhotoShake! Pro」だ。

 その名前からも想像できるだろうが、端末を“振る”ことでフレームが変化するのが特徴。具体的には、写真を選び、振ることでフレームと台紙をランダムに加えられるのだ。また、複数の画像を利用して、1枚の画像に作り込むといったこともできる。

 試用バージョンは2.0.3。価格は190円。

 まず、起動すると「Single Photo」「instant Photo」「Multi Photo」「Grid Photo」「Wide Photo」「Square Photo」という6つの項目(作成する画像の種類)が表示される。

「Single Photo」は、1枚の写真をターゲットに1:1のスクエア写真にトリミングし、フレーム&台紙(フレームの色・柄)を付加する機能。

「Single Photo」。本機能はもっともオーソドックスなもの。フレームや台紙のみ変化する

「instant Photo」は、「Single Photo」に加え、フレームにテキストが書き込めるのが特徴だ。

「instant Photo」。ポラロイド写真のようなフレームが特徴。写真下部のスペースにはテキストが入力できる

「Multi Photo」は、本アプリのキモとなる機能。複数の写真を利用して、1枚の画像に仕上げることが可能だ。もちろん、フレームや台紙の加工にも対応する。

「Multi Photo」。本アプリのアイコンにもなっているような“分割フレーム”が特徴。複数枚の画像データを大きさや配置を変えつつ、ランダムに変化させられる機能だ

「Grid Photo」「Wide Photo」「Square Mania」の3種は、それぞれ名前が示す台紙に対して画像データを埋め込む機能。「Grid Photo」なら3×3のコマに、「Wide Photo」なら縦または横に長い台紙上に、「Square Mania」なら1:1の台紙に複数の画像データを反映できる。

「Grid Photo」。3×3コマのフレームに、画像データを配置できる機能。画像データのない場所には、画像データの代わりに色ブロックが配置される
「Wide Photo」。縦あるいは横に長い複合写真が作成できる機能
「Square Photo」。基本思想は「Multi Photo」と同じだが、こちらは画像と画像の間にある仕切りのサイズが均等ではなく、さまざまな形が用意されている

 どの機能に対しても共通なのが、振る動作によって、ランダムにフレーム&台紙が追加されるということ。また、選択した画像によっては、配置や表示位置が変わることがある。

 例えば、「Single Photo」と「instant Photo」は基本的に1枚の写真を利用する機能だが、写真選択時には複数枚選択できる。どういうことかというと、端末を振る度に、効果が付加される写真も変わる。つまり、「フレーム」「台紙」「写真(の配置)」が、振るたびにランダムに変化するのだ。

 画像が1枚なのか複数枚なのかという違いはあるものの、どのモードもそれを除けば基本的な使い方は一緒。作成したい画像の種類(6種)をタップすると、「写真の撮影元」画面が表示される。画像を1枚しか選ばないのであればどれを選んでもよいが、「画像ピッカー(Multi-Select)」をタップすると、画像を複数選択できるようになる。

「写真の撮影元」では、端末内あるいはデスクトップPCの画像データを選択できるほか、その場で撮影した写真を選択できる。複数の写真を選ぶ場合は「画像ピッカー(Multi-Select)」をタップ

 選択画面が表示されたら、タップして利用したい画像データを選択しよう。

写真の選択画面が表示されたらタップして指定し、画面右下の「完了」を再度タップする

 画像を選択し終えると、画像がロードされ、編集画面へと切り替わる。編集画面では、“端末を振る”アイコンが表示されるので、早速振ってみよう。なお、選択した画像は、編集画面で確認できる。

画像を選択し終えると編集画面に切り替わる

 端末を振ると、作成したい画像の種類に合わせた加工写真ができあがる。今回選んだのは「Multi Photo」なので、1:1のスクエア台紙上に複数の写真が組み込まれている。また、再度振ることで加工のパターンが切り替わる。納得のいくパターンが表示されるまで、端末を振ろう。

端末を振ると、選んだ写真を基に加工写真ができあがる

 画面左上の「frame」や「pattern」をタップすると、写真の組み合わせや構図を変えずに、該当部分だけを変更できる。気に入った構図だけど、フレームだけ変えたいといった場合に利用しよう。

端末を振ると全ての要素がランダムに決まるが、画面左上の「frame」や「pattern」をタップすると、該当する部分だけを変更できる

 満足のいく加工写真ができあがったら、「編集」をタップして要素を任意に追加しよう。また、編集項目の一番左にあるフレームアイコンでは、フレームのデザインだけでなく、幅や形などの変更にも対応する。

「編集」をタップして表示した「Edit」画面

 また、その右隣のアイコンをタップすると、写真編集に特化した項目が用意されている。例えば、組み込んだ写真の一部に対し、角度の調整やフィルタ効果の付加といったことが可能だ。これにより、選んだ写真の角度が気になっていたり、また色合いが合わない場合などに対応できるわけだ。

一番左のフレームアイコンでは、仕切り幅の変更などが行える
フレームアイコンの右隣をタップすると、選択した写真の回転や反転などが可能
フィルタ効果の付加にも対応する

 吹き出しアイコンをタップすると、加工写真上に吹き出しを追加し、その中にテキストを入力できる。一番右のアイコンは、スティッカーを追加する機能だ。

加工写真上に吹き出しを追加し、テキストの入力も可能。いわゆる吹き出しデザインだけでなく、汎用性の高いボックス状の入力スペースも作れる
プリセットされたスティッカーの追加も可能
ステッカーのサイズやポジションも自由に決められる

 すべての作業が終わったら、画面上部の「Share」をタップする。なお、編集画面の上部のフロー表示からもわかるように、本アプリの編集工程は「Shake」「Edit」「Share」の3つ。それぞれタップすることで、その作業工程をやり直せる。

 本アプリでは、単純に作成した加工写真を保存するだけでなく、FacebookやTwitter、Picasaなどのオンラインサービスへの投稿にも対応する。また、「WALLPAPER」をタップすると、壁紙にも設定可能だ。

FacebookやTwitter、Flicker、Picasaなどのオンラインサービスへの投稿にも対応する。壁紙への設定も行える

 写真を組み合わせてデザインするという作業は、とても面倒でセンスのいる作業だ。そういったもろもろの工程を、写真の選択と端末を振るというアクションだけで済ませられるのが「PhotoShake! Pro」の魅力だ。また、作成した加工写真をオンラインサービスに投稿したり、壁紙に設定したりと、活用できる点もよい。

 手間なく見栄えのよい写真を作りたいなら、本アプリはオススメの一本だ。

飯塚直