写真展
吉野信写真展「ネイチャー・ワールド」
(オリンパスギャラリー)
Reported by 本誌:河野知佳(2015/12/8 08:00)
「ネイチャー」とは自然のことで、当然ながら人工のものではないということです。そして、大地や植物そして動物など生物のすべては、自然界からの産物です。そんな自然の世界に憧れ長年にわたりいろいろな国を旅し、大小さまざまなスケールの自然景観の中でたくさんの野生動物に出会い、何度も至福の時を過ごすことができました。好きな写真を撮るために無我夢中でやってきましたが、変わったことと言えば、若いころは動物にばかり目が行っていましたが、次第に彼らが生きる環境を意識しながら撮るようになりました。そして自然景観や造形の素晴らしさに目を向けるようになりました。そしてフイルムからデジタルという時代を体験し、今なお両方のよき面を生かしながら創作活動を続けています。今回の写真展ではこれまで撮り続けてきた写真の中から、新しい視点で、野生動物と自然景観を組み合わせた世界を構成してみました。自然界が如何に魅力あふれる一面を見せてくれるかということを、皆さんに知っていただければ幸いです。
出展作品数:カラー 約30点
会場・スケジュールなど
- ・会場:オリンパスギャラリー大阪
- ・住所:大阪府大阪市西区阿波座1-6-1MID西本町ビル1階
- ・会期:2015年12月11日金曜日~2015年12月17日木曜日
- ・時間:10時~18時(最終日15時まで)
- ・休館:日曜日・祝日
- ・入場:無料
作者プロフィール
1943年生まれ。桑沢デザイン研究所リヴィングデザイン科卒業。
1972年フリーの動物・自然写真家として独立。日本だけに留まらず世界各国を訪ね撮影し続けている。
主な写真集に『野生のバラード』(月刊さつき研究所 1983年)、『アラスカの詩』(日本カメラ社 1988年)、『ロッキーが呼ぶ』(世界文化社 1991年)、『THE ROCKY MOUNTAINS .ロッキーの野生』(平凡社 1992年)、『ネイチャーフォト入門』(写真工業出版社 1993年)、『水響詩 AQUA ODYSSEY』(日本カメラ社)、『TIGER ODYSSEY』(美術出版社 1998年)、『アフリカを行く』(中央公論新社 2002年)、『吉野信自然美術館全 5巻』(六耀社 2002年)、『水の譜』(オフィスアイイケガミ 2007年)、『野生のカメラ』(光人社 2007年 )などがある。
日本写真家協会会員、日本写真協会会員。