写真展

英伸三写真展「東京日曜日記」

(コニカミノルタプラザ)

©英 伸三

若い頃通っていた写真学校で、“写真における事実性”を考える事の大切さを厳しく教えられた。面白いと思った場面をいいシャッターチャンスで撮るだけではだめだというのである。シャッターを切るときは、まず被写体をよく観察して、そこに存在する事実をしっかり認識し、なぜそうなっているのか背後にあるものを考える、そんな意味のことだった。卒業後約五十年、ドキュメンタリーの分野でいくつかのテーマに挑戦してきたが、その教えはいつも私の意識の中にあった。現在写真学校で写真を教えているが、生徒にもこの事を強調している。

今回の作品は、撮影実習で生徒たちと日曜日に都内のあちこちに出かけた折の、2007年から2014年の間のスナップで構成したものである。東京を撮る、という大まかなテーマ設定ながら、興味を覚えた場面では被写体を凝視し、なぜ撮るかを確認しながらシャッターを切り、都会の持つ多様な姿をとらえることを試みた。

(写真展情報より)

会場・スケジュールなど

  • ・会場:コニカミノルタプラザ(ギャラリーC)
  • ・住所:東京都新宿区新宿3-26-11新宿高野ビル4階(フルーツの高野4階)
  • ・会期:2015年2月21日土曜日~2015年3月2日月曜日
  • ・時間:10時30分~19時(最終日15時まで)
  • ・休館:会期中無休
  • ・入場:無料

(本誌:河野知佳)