写真展
河田幸大写真展「People are People」
(ニコンサロンbis新宿)
Reported by(2014/7/25 10:00)
作者は芸術家の赤瀬川原平氏を中心に結成された路上観察学会が「トマソン」と呼んでいたものに興味があった。
トマソンとは都市の中で自然発生的に生まれた「建築物に付着し美しく保存されている無用の長物」のこととされている。
誰が作った訳でもない観察者によって初めて発見されるトマソンを記録するのにはカメラが不可欠だった。作者もカメラ片手に、まるでトマソン探知機にでもなったかのように路上を歩くと、たくさんのそれらしきものに出会うことができた。
面白いと思った対象にシャッターを切る。それらは表現を目的としたものというよりは、記録、採集と呼ぶに近い行為であったが、同時にトマソン的になるものを発見した際、作者自身に感情的な動きが生じたことも確かだった。
これはかなり写真的な行為で、その気持ちのざわめきを求めることは、作者が写真を撮る動機のかなり根源に近いところにあるものだ。そしてその気持ちのざわめきは決してトマソンという物体を発見した時だけに限らなかった。それから作者は「はっ!」とした時は自分の体に任せてシャッターを切ることにした。カラー31点。
(写真展情報より)
- ・会場:ニコンサロンbis新宿
- ・住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
- ・会期:2014年4月29日火曜日~2014年5月5日月曜日
- ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
- ・休館:会期中無休
- ・入場:無料
※5月3日土曜日13時~14時 ギャラリートーク開催。
- ・会場:ニコンサロンbis大阪(2014年7月25日追記)
- ・住所:大阪府大阪市北区梅田2-2-2ヒルトンプラザウエスト・オフィスタワー13階
- ・会期:2014年7月24日木曜日~2014年7月30日水曜日
- ・時間:10時30分~18時30分(最終日は15時まで)
- ・休館:会期中無休
- ・入場:無料