写真展告知

三浦エリカ写真展:半水面写真展~まだ見ぬ日本を探して~

半水面写真とは、水中と陸上を一緒に写した写真のことです。カメラのレンズを半分だけ水中に沈めることで合成などを行うことなく撮影しています。もともと水中写真の撮影方法の1つで、これまでは浅いビーチで海と空を写すときなどによく用いられていました。しかし半水面という撮影技法は、自然が作り出す風景やそこに暮らす生き物の生態を、より多くの情報とともに伝えられることに気がつきました。私はそんな半水面写真の美しさと可能性に惹かれ、半水面写真を専門に撮影をするようになりました。

海洋保護が叫ばれるようになった現代ではありますが、海や川を訪れる機会の少ない人の中には「水中世界は自分と関係のない別世界だ」と思っている方も少なくないでしょう。しかし、そうした人たちにこそ、私の写真を見てもらいたいと考えています。私たちが生きているこの場所は海と、川と、湖と、確かに繋がっているのです。

今まであまり見ることのできなかった視点ではありますが、写真だからこそ描ける現実が確かにそこにあります。私たちが暮らしているすぐそばに美しい自然が広がっていること、多様な生物が懸命に生きる世界があることを、この写真展を通して伝えたいと切に願っています。

写真展情報

会場

OM SYSTEM GALLERY
東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビル地下1階

開催期間

2023年2月16日(木)~2月27日(月)

開催時間

10時00分~18時00分(最終日は15時00分まで)

休館

火曜日・水曜日、GW・夏季・年末年始の長期休業

作者プロフィール

1990年横浜生まれの半水面写真家。慶應義塾大学卒業後、テレビ局へ就職。その後、沖縄へ移住し、ダイビングインストラクターとして働きながら水中写真を学ぶ。海の生物や水辺の風景などの水中写真を撮影していたが、半水面写真の魅力に気づき、現在では半水面を専門に撮影している。石垣島を拠点としながら、まだ見ぬ景色を求め日本各地で活動中。2022年開催のOM SYSTEM GALLERY「Limelight」Under40部門にてグランプリ獲得。