写真展告知

川野恭子写真展:何者でもない

川野は、日本に古くから根付く自然観や宗教観を頼りに山と向き合い続けきました。本展では、山や森の中で遭遇する不思議な形の木や岩、動物、自然現象など、得体の知れない「何か」に魅了される心理を、自身の日常と重ね合わせながら表層化していきます。

写真展情報

山や森を歩いていると
ふと「何か」を感じることがある。

それらを掻き集めると
神霊の気配のように感じられてくる。
岩や木は、まるで依り代のようだ。

にも拘わらず、
「何か」たちは祀り崇められてはいない。

何者でもない。

世に名を残すことの無いと思われるそのものたちに、
私は堪らなく魅⼒を感じた。

私自身、何者でもないからだろうか。

写真展情報

会場

OM SYSTEM GALLERY
東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビル地下1階

開催期間

2023年3月2日(木)~3月13日(月)

開催時間

10時00分~18時00分(最終日は15時00分まで)

休館

火曜日・水曜日、GW・夏季・年末年始の長期休業

作者プロフィール

京都造形芸術大学(現 京都芸術大学)通信教育部美術科写真コース卒業。
日々の営み、そして山を媒体にし、潜在的記憶の可視化を試み続けている。
Steidl Book Award Japan ロングリストノミネート。
近著に『山を探す』(リブロアルテ)、『When an apple fell, the god died』(私家版)、『yamadori』(私家版)ほか。