写真展告知

海野和男写真展:蝶・舞う 2019−2021

(オリンパスギャラリー東京)10月28日~11月8日

蝶は飛んでいる姿が美しいと思う。「蝶・舞う」というタイトルでは過去2回写真展を行っているが、今回はその最新作バージョンだ。1970年代から50年間にわたり蝶の飛翔写真を撮り続けてきた。昔はめったに写し止められなかった蝶の舞姿も、今はプロキャプチャーモードを使えば撮影自体は難しくない。嬉しいやら、ちょっぴり寂しいやら複雑な心境になる。しかし歳とれば体の動くうちにできるだけ多くの蝶に会い、その舞姿を写し止めたいのである。

前回の写真展、「世界にチョウを追って」を開催したのは2019年3月のことで、その時の写真は2018年12月までの写真だった。その後、2019年から2020年3月までの1年間で、9回の海外取材を敢行。ソロモン、ペルー、台湾、西パプア、タイに2回、マレーシアへ3回(うち1回はボルネオ)撮影行を行った。最後は2020年3月のマレーシアだった。途中で、コロナが大騒ぎになった。その後、海外取材は全て中止になった。そして昨年と今年は小諸に作ったバタフライガーデンに籠もって、庭だけで撮影し、近場にも、ほとんど出ないという生活をしている。

今回の写真展は,前回以降の海外と、小諸の庭での写真、つまりここ2年半で撮影した写真で構成した。またクリエイティブビジョンでは2020~2021年に庭で撮影した蝶の写真約200点を春、初夏、夏、秋に分けてスライドショーでお見せします。

写真展情報

会場

オリンパスギャラリー東京
東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビル地下1階

開催期間

2021年10月28日(木)~11月8日(月)

開催時間

10時00分~18時00分(最終日は15時00分まで)

休館

11月2日(火)、11月3日(水)

作者プロフィール

1947年東京生まれ、小学生時代より昆虫と写真に興味を持ち東京農工大学で昆虫行動学を学んだあと、フリーの昆虫写真家として活躍。1999年よりデジタルカメラで撮影し、コメントを付け発表する「小諸日記」をはじめ、現在まで毎日更新を続けている。熱帯で擬態、世界のチョウの撮影をメインとしていたが、昨年からは小諸のバタフライガーデンに籠もり、庭の自然を撮影している。写真集「昆虫の擬態」で1994年日本写真協会賞を受賞。子ども向けの書籍を中心に150冊以上の著作がある。2021年日本動物行動学会日高賞を受賞。現在、日本自然科学写真協会(SSP)会長。