写真展告知
宮崎悦子写真展:なら時間
2019年3月18日 17:00
ありがとう! 大嫌いだった奈良!
奈良の中心部に生まれ育った私は、31才の時、過労と病気で倒れた。その時先天性の病気が発見され、今まで当たり前と思っていた勤め人の生き方をあきらめるしかなくなった。
今さらな模索の中、病気に対する理解がされない古い土地として、私は奈良が大嫌いになった。
そんな中でふとしたことから写真に出会い、もっと上手くなりたいと東京の写真学校・現代写真研究所へ2年間奈良から通い続けた。奈良しか知らない私には、ショックが多かった。東京は人がおびただしく多く、ビルの圧迫感、広告の嵐で目がチカチカして頭が痛くなった。井の中の蛙が大海を知った時である。東京修行を終えて、あらためて奈良を撮りはじめた。
撮った瞬間はまだ気づいていなかった。プリントして見つめ直すと、とても優しい人々と時間がそこに写っていた。その時やっと私は、心配してくれている友人・知人の存在、病気も生活支援の専門家の出会いなどもあり、奈良への愛しさを感じることができた。
「なら時間」とは、奈良の枕ことばになっている古(いにしえ)、その古から吹いている風が刻む時の流れだと思った。
出展作品数:約40点
会場
オリンパスギャラリー大阪
大阪市西区阿波座1-6-1 MID西本町ビル
開催期間
2019年3月29日(金)~4月4日(木)
開催時間
10時00分~18時00分(最終日は15時00分)
休館
日曜日・祝日
作者プロフィール
1976年11月24日生。奈良県奈良市出身・在住。
2009年 奈良の写真サークル「ま・どんな」に入会
初めてデジタル一眼レフカメラを購入し、写真活動を開始する
2012年 全国公募「視点」展で「ねこ庵 ミステリアスな奴ら」優秀賞
2013年 全国公募「視点」展で「東京ラプソディ」優秀賞
2013年12月 宮崎悦子写真集「東京ラプソディ」を出版
2014年 全国公募「視点」展で「東京ラプソディ」特選
2014年8月 奈良にて「東京ラプソディ&ミステリアスな奴ら」で個展開催
2016年 全国公募「視点」展で「強行採決の夜」特選
2017年10月 宮崎悦子写真集「なら時間」を出版
著作
「東京ラプソディ」(自費出版)
「なら時間」(現代写真研究所出版)