写真展告知

東京写真月間2018 MOTOKO写真展:田園ドリーム2018

地方で撮影をはじめてかれこれ12年が経とうとしている。

きっかけは、2006年雑誌の取材で瀬戸内の島々に行ったことだった。

自分が知らない世界がある。

それが契機となって滋賀のプロジェクト「田園ドリーム」がスタートした。

当初は祭りや行事を撮影していたのが、次第にそこに暮らす人の声を聞きたくなり、若手農家さんをはじめ、地域の人の話に耳を傾けるようになった。

彼らの深い智慧、それは日本の歴史そのものだった。

田園ドリームは、いつしかローカルフォトというプロジェクトに進化した。現在、滋賀県長浜市はもとより、香川県小豆島町、神奈川県真鶴町など、多くのまちに通っている。対象となる人も移住者をはじめ、より多種多様に広がった。

大きく変わったことは

「わたしの写真」から「わたしたちの写真」となったこと。

「どんな写真を撮ろうか」から「写真をどのように扱うべきか」。

それは例えば自室を解放してみんなの居場所に変えることであり、みんなでご飯をつくって食べること。

そう、写真に課された課題は、建築やデザインと一緒だったのだ。

「わたしのこと」が「わたしたちのこと」でもある今、

自分にできることは小さいけれど、一つ一つ誠実に撮っていきたい。

写真展情報

会場

オリンパスギャラリー東京
東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビル地下1階

開催期間

2018年6月1日(金)~6月6日(水)

開催時間

11時~19時(最終日は15時)

休館

木曜日

ギャラリートーク

6月3日(日)12時~13時

作者プロフィール

1966年大阪生まれ、1990年大阪芸術大学美術学科卒業。
1992年より2年間渡英後、1996年より東京で写真家としてのキャリアをスタート。
2006年滋賀を舞台にした「田園ドリーム」をスタート。2014年小豆島カメラを結成。
2016年社団法人ローカルフォトラボラトリーを立ち上げる。
キャリアスタート時からテーマは一貫して「自然と人間」。近年は「地域と写真」をテーマに、香川県小豆島、神奈川真鶴町、長崎県東彼杵町、福井県小浜市など日本各地での写真によるまちづくり活動が多い。おもな作品集に『Day Light』(2003)『京都』(2005)など。 現在、京都造形大学の東京支部、東京芸術学舎にて写真の教鞭をとる。

受賞歴
読売広告賞、ロハス大賞など。