写真展告知

山本治之写真展:ぶな林彷徨

私の住む近畿地方のブナは、気候や植林等の関係で多くは高い山の頂き付近に存在し、普段目にすることは少ない。

初めてブナと出合ったのは、奈良県と三重県の境に位置する大台ケ原である。それまで写真で目にしていた多くのブナは幹が白く、すっきりと伸びた美しい木であったが、大台ケ原のブナは多雨地帯でかつ風も強いため、背が低く苔に覆われていた。それでも一目見ただけで、その魅力に憑りつかれてしまった。その後、様々なブナと出合い、ブナを写したいという思いは一層深くなっていった。

一念発起し、北限(北海道黒松内)~南限(鹿児島県高隅山)のブナ林を訪ね、手で触れ身体で感じて撮影するのに5年を要した。これらの作品に過去の作品も加え構成している。今では倒れ朽ちたブナもあるが、以前の姿を写した懐かしい写真もある。ブナに魅せられて25年、その想いと魅力を少しでも伝えることが出来れば幸いである。

山本治之

写真展情報

会場

リコーイメージングスクエア新宿(ペンタックスフォーラム) ギャラリーI&II
東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービルMB(中地下1階)

開催期間

2017年10月4日(水)~10月16日(月)

開催時間

10時30分~18時30分(最終日は16時まで)

休廊

火曜日

作者プロフィール

1947年兵庫県篠山市生まれ
京都造形芸術大学卒業
日本写真家協会会員
秋山郷観光大使
写真塾「花風」「水雲」主宰

写真展・写真集
2000年 写真展「四季大台ケ原」
2004年 写真展「四季大台ケ原Ⅱ」、写真集「四季大台ケ原 -魅せられし山-」
2009年 写真展「大地の鼓動」、写真集「大地の鼓動」
2012年 写真展「信越秋山郷」、写真集「信越秋山郷 -日本原風景の残る郷-」